むかしむかし、ある会社で採用を担当していたころの話ですが、面接官をやる際に、上司が一言「運のない人はやめておくように」と言われたことがあり、「運」って何?どうやって判定するの?と疑問を感じながら面接していました。
あれから10数年。
偏見ですが、「運」のあるなしは、経歴や表情、または考え方や話しぶり、気遣いでなんとなくわかるような気がします。
そのひとの生まれ育ちや職場環境が不幸でも、それを跳ね返すパワーを持った人は多くいますし、生まれ育ちが良くても、生かしきれない人も見てきました。
(職場や生まれ育ちの)環境は人を変えるのでしょうが、人が環境をいい方向に変えることもあるはずで、環境を変えるパワーを持った人は、第一印象から何か違うものを感じます。
「運」がある人の共通項は、明るい前向きのエネルギーを感じることでしょうか。
表現は難しいのですが、軽薄の明るさではなく、心底の陽性の部分が表情に出る人は採用するようにしていました。
一方で、変化に乏しく、世の不幸を背負っている表情の人は、経歴やスキル、生まれ育ちが良くても、採用は見送ってきました。
笑顔の素敵な人は、能力やスキル、経歴を越えて、男性でも女性でも美人や美男でなくとも、やはり得で、心底の笑顔かどうかは、面接をするとわかると思います。
かつて、心底の笑顔かどうか見抜けずに、何度か煮え湯は飲まされましたが、いまその立場なら、少しは見抜けるような気もします。
そんなことを今日ふと思い出してしまいました。