TOPIX +9 @2,045
日経平均 +147円 @29,764円
米国株はナスダックとS&P500が史上最高値を更新し、フィラデルフィア半導体株価指数(SOX)が上昇した。この流れを受けて、東京市場でも半導体関連株が積極的に買われ、日経平均を押し上げた。東京エレクトロン、アドバンテスト、太陽誘電の3銘柄だけで日経平均を100円超押し上げた。ただ、物色の範囲が拡大せず、相場全体が力強い上昇波とはなっていない。その一つの原因は、本格的に冬に入りつつあり、気温が低下しているためウイルスの活動が活発化することにより新型コロナウィルスの新規感染者がまた拡大するのではないかという不安である。
日経平均の日足チャートを見ると、昨日は下げたが上下に長いひげを引いた寄引同事線で強い下げ渋りを見せた後、本日は陽線で反発した。来週は11月16日の戻り高値@29,960円を上抜けして30,000円台を終値で回復できるかどうかに注目したい。11月初旬と中旬の2回、30,000円目前で押し戻された。3度目の正直で上抜けできるかどうか。移動平均線の並びで見る限り、上昇基調である。下から順番に、上向きの260日移動平均線、上向きの60日移動平均線、上向きの25日移動平均線、さらにその上に上向きの10日移動平均線が走っており、株価はその上で推移している。
33業種中18業種が上げた。上昇率トップ5は、鉱業(1位)、卸売り(2位)、精密機器(3位)、非鉄金属(4位)、輸送用機器(5位)となった。