日経平均、30,000円台回復が当面の目標として意識されるが

優利加さん
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先週金曜日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -74.73 @35,369.09, NASDAQ +32.34 @15,363.52)。ドル円為替レートは109円台後半での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,554に対して、下落銘柄数は532となった。騰落レシオは118.07%。東証1部の売買代金は3兆419億円。

TOPIX +26 @2,041
日経平均 +532円 @29,660円

月の最終営業日には株価は下げるという悪い「ジンクス」が8月には破れ、上昇期待が高まっていたところへ、菅義偉首相が退陣表明したことで、次期首相が打ち出すであろう経済対策を当てにして株価が急上昇している。本日で6連騰となり、この間2,000円以上も上昇した。TOPIXも6連騰して2,041となり、1990年8月16日以来、31年ぶりの高値を記録した。新型コロナウィルスの新規感染者の拡大がひとまず止まったことも買い安心感を作っている。

日経平均の日足チャートを見ると、下から順番に、上向きの260日移動平均線、上向きの25日移動平均線、上向きの10日移動平均線、そして下向きからほぼ横向きに転じた60日移動平均線が走っており、株価はこれら移動平均線の遥か上に上昇してきた。上値抵抗線として意識された6月15日戻り高値@29,480円を上値抜け、その上の上値抵抗線である5月10日戻り高値@29,685円にほぼ並んだ。ここまで反発が続くと30,000円台回復が当面の目標として意識されるが、反発がやや急過ぎるだけにある程度の自律反落か、或いはザラバで30,000円に届いた後に利食い売りに押し下げられるというシナリオも十分ありうる。

33業種中29業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、証券(2位)、機械(3位)、情報・通信(4位)、その他金融(5位)となった。

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