動点Pさんのブログ

最新一覧へ

« 前へ23件目 / 全57件次へ »
ブログ

10年越しのカップウィズハンドル?!

B2f4b9858  

こんにちは。動点Pです。
早速指数を確認しておきましょう。

09/03
         値    前週比  年初来
S&P500    4535.43  0.58%  22.56%
NASDAQ総合 15363.52  1.55%  20.99%

終わってみれば今週もちゃんとあがりました。NASDAQ100指数は15652.86となっていて最高値更新中です。ちょっとフラフラしてきたようにみえますが、これまでの上がり方のほうが異常で、普段はもっとうろうろしているものと思います。テーパリングはもう耳たこになるくらい騒がれてますが、現状はFRBの債券買入がまだ続いています。
FRBのバランスシートを確認してみます。

FRB Credit and Liquidity Programs and the Balance Sheet

すでに直近では資産残高は8.5兆ドルを超えたと言われています。この膨大なドルが人々にいい夢をみせてくれるのか、あるいは悪夢を連れてくるのか、どちらでしょうか。

昨日、アメリカの雇用統計が発表されました。雇用者数が23.5万人増にとどまり(市場予想72.8万人増)、テーパリングがまた1歩遠のいたのではないかと言われています。雇用者数があまり増加しなかった原因はホテルや旅行業界が復活していないことが原因のようです。

来週6日はレイバーデーです。Wikipediaの「レイバーデー」をみると「多くのアメリカ人にとって、レイバー・デーは伝統的に、夏の終わりを象徴するものである。」とあります。アメリカでは新年度は9月始まりですから、日本で言う4月始めのイメージなのではないでしょうか。そんな気持ちの変化もあるためか、アメリカの株式市場では9月はあまり順調にいかないようです。

そういえば去年も9月から10月は株価がギクシャクしていました。調べてみると、1987年10月19日のブラックマンデーのときは9月に高値をつけたあとダウ平均、S&P500ともに崩れだしています。また、2008年9月15日はリーマンブラザーズが破綻しています。その前年、2007年の夏はサブプライムローンが問題になって、8~9月はぐずぐず、10月に高値を付けたあと本格的にくずれていきます(Rで図を作ってみたので添付します)。

とはいえ、アメリカのインフレは進む一方です。このような難しい状況で、FRBのパウエル議長はテーパリングをいつ宣言し、実行に移すのでしょうか。

アメリカの10年債利回りは1.326でまだ低く抑えられています。

楽天:米国国債10年利回り

これからこの金利が上がっていくことになると思います。この金利が上がれば、株に対する目は厳しくなるでしょうから、株価は凸凹することになると思います。しかしテーパリングが始まったとしてもしばらくはFRBの資産買入は続きますから、まだそれほど大きくは下がらないのではないかと思っています。もちろん憶測です。

とはいえ私は少しリスクが大きいと判断して最近ほとんどの米国株を売り払いました。少しのんびり情勢を眺めながら待とうと思っています。

==========

一方で日本株が力強いですね。29000円を超えてきました。

google finance: 日経平均株価

理由ははっきりわかりませんが海外からの買いが入ってきているようです。中国や新興国に流れていた資金が日本に流れこんでいるのではないでしょうか。おそらくもうしばらくこの流れは続きそうです。

また、菅首相が退陣を発表したことも好材料になっています。これまでも首相が退陣を発表してから次期首相が決まるまでは株式市場は好調になっています。

好決算や上方修正などで上跳ねする銘柄も多いですし、味の素(2802)のように着々と高値を更新している銘柄もあります。力強い銘柄をみるとつい手が伸びそうになります。

とはいえそれでは日本株を買い増すべきかというと、悩ましいところです。ここで買っていく人も多いと思いますし、実際に勝てる人もいると思います。それもやり方の一つと思います。でも、私は現状持っている銘柄はそのままにしつつ、それ以上の買い増しはアメリカの株価の動向を確かめてからにしようと思っています。現金ポジションは多めをキープします。

今回の雇用統計も、もし市場よりも雇用者数が増えていたら、株価は下がったと思います。結果としてなにも起きなかったとしても、起きる可能性があったのですからそれはリスクだったはずです。

私はデイトレーダーではありませんし、のんびり買い場を待つのもよいものです。

==========

そういえばツイッターで T.Kamada @Kamada3 という方が金の相場についておもしろいことをつぶやかれていました。内容は、10年越しのカップウィズハンドル(!)というものです。

株価のチャートでカップウィズハンドルは高値を更新する可能性の高い形として有名ですが、それが金相場にも表れているとのことです。しかも10年というものすごい長い時間をかけて形成されているとのことです。

google finance: $GLD(SPDRの金のETFです)

たしかに2012年あたりから落ち始めて、2015年12月に底をつけた後、去年あたりまで上昇し、カップを形成しています。その後いったん落ちて、ハンドルを形成しているようにみえます。
ということは、金はこれから高値を超え、すごいことになるのでは、という予想がたちます。どうなるんでしょうか。たしかに基軸通貨であるドルがこれだけジャブジャブになっているのですから相対的に金の価格が上がってもおかしくありません。今後が楽しみです。


東京は急に涼しくなりました。
秋はおいしいものが多くて困ります。まだまだ外出も満足にできないのでおいしいものでも楽しみながら秋の夜長をすごしたいと思います。

ではではー。
コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。