国内外で新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」の感染が広がり、景気回復鈍化が懸念されるなか、日本では東京五輪の開催(開会式は23日)をにらみ感染拡大ペースが速まるとの警戒感もある。折しも、主要企業の4-6月期決算の本格化を来週後半に控え、動きづらい状況でもあり、ネガティブ材料に反応しやすいとみられる。
ただし、「日経平均は高値もみ合いレンジの下限(5月13日安値2万7385円)ぎりぎりの水準であり、持ちこたえればまだ許せる範囲」(中堅証券)との見方もある。需給面では、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)をはじめとする年金の買い余力は残っているとみられ、下値サポート要因として意識する向きも少なくない。(モーニングスター)