TOPIX ±0 @1,959
日経平均 -117円 @28,942円
米景気改善を示す統計の発表が相次いでおり、米長期金利がまた上昇基調となってきた。これを受けて、成長株の代表であるハイテク株を中心に下げた。米バイデン政権が米国人による中国企業への株式投資を禁じる措置を拡大すると発表したため、米中対立を深めることになるため相場の重しとなった。日本国内では、新型コロナウィルスのワクチン接種が順調に進み、経済活動が正常化に向っているとの見方から、百貨店株や電鉄株などが買われた。
東証が6月3日に発表した投資部門別売買動向によれば、海外投資家は5月第4週に3週間ぶりに買い越しに転じた。どうりでじり高となってきた訳だ。
日本時間の今晩、5月の米雇用統計が発表される。市場予想は前月比67万1000人増である。さて、どういう数字が出てくるか?FRBは早ければ6月15~16日のFOMCでテーパリング(量的金融緩和の縮小)の議論を始めるのではないかとマーケットは見ているようだ。実施するとすれば早くても2022年1~3月辺りか?
日経平均の日足チャートを見ると、依然として、横向きの60日移動平均線の下、横向きの25日移動平均線の上、且つ、上向きの10日移動平均線の上で株価は膠着状態にある。それでも、10日移動平均線が上向きなので、じわじわと上に動くのではないか?
33業種中21業種が上げた。上昇率トップ5は、パルプ・紙(1位)、海運(2位)、石油・石炭(3位)、鉄鋼(4位)、繊維製品(5位)となった。