4477BASEに見る株のふるい落しの実際

hanashinさん

4477BASEは出来高も多く市場参加者の思惑が交錯して、先行きを読むのがかなり難解な株です。

今回の高騰劇を振り返りながら、筆者が使っているテクニカル指標でどう読み解いたらよいのか、ちょっと考えてみました。この見方は、他の株の反発時期を予測するのにも役に立つと思われます。(リンク先のBASEのテクニカルシートをご覧頂きながら、以下の見方を参考にして下さい。)

1.R列のUOSCを確認します。直近では3月25日に26%という最低値を付けております。一般的には20%台への下落は底打ちサインと考えられます。
2.AG列のVR改を確認します。3月24日に27%という非常に低い数字を付けております。100%以上が上昇トレンド入りですので、まさに底値近い。

以上の数字は後で振り返ると「底値」であったことが分かりますが、その時点ではそれが底かどうか不明です。
BASEの場合、翌日になると数字が上がっているので、やはり1,2の数字が底値をマークしたのではないかと判断できます。

単純に考えると、翌日、つまり3月26日(金)に買いエントリーと言っても良さそうですが、25日は24日からOSCを3%落としておりますので、まだ下落トレンド中だと判断して、通常は買いには入りません。

実際には26日には買いが優勢となり終値は+156円。OSCも38%と急伸しております。VR改はまだ46%で初動です。

この日の引けに、思い余って買いを入れたとしましょう。終値は1726円でした。さて、その後はどうなったでしょうか?

翌日から売りに押されて3月30日の終値は1523円でした。OSCも32%と下落モードに再突入。引けで損切りすると約200円の損失です。
いわゆるふるい落しにかけられたということになります。このパターンはよくあることです。

その3月30日は前日安値の1608円を上回れずに終了しております。この1608円がその後のキーポイント数字となります。(直近壁と称しております。)

3月26日のOSCは38%でした。前日の26%から急伸していますが、29日、30日、31日とOSCは少しずつ上げてはいますが、26日の38%は抜けておりません。ここがポイントです。

4月1日には第二弾の買いが入りOSCも46%まで跳ね上がりました。しかし、このOSC40%台というのはまだ「騙し」が多いことが知られております。そして、注意すべきは、直近壁と称した3月29日の安値の1608円を、この4月1日の「真の安値」は抜けておりません。1593円が4月1日の真の安値でした。

ここは我慢して待ちます。

翌日4月2日は前日の勢いを引き継いで高く始まりましたが、最後は、第二弾の戻り売り攻勢に晒されて22円安で終了しております。この日のOSCは46%で前日と同値ですが、0.4%だけ2日が前日を上回っておりました。しかし、注目すべきは、この46%という数字は、3月25日の26%からは最高値だという点です。

そして、それよりも更に注目すべきは、直近壁としてマークしている1608円を4月2日の「真の安値」は上回って1717円をマークしている点です。

本来なら、OSCも50%台乗せでの買い出動が「王道」ですが、ここは、壁突破してのその勢いに賭けて、4月2日の引けに試し買いをしてます。買値は1740円です。このポジションから反発する株も結構多いので。。

翌日の4月5日には、予想通りに高く始まり1804円まで付きましたが、引けは失速して1770円で終了しております。OSCは1%下がって45%でした。そして、何よりも高値が前日を下回っておりました。しかし、真の安値は1740円と少し上昇しておりますので、そのまま持ち越して翌4月6日の相場の動向を待つ手もありかと思います。

しかし、まさに株式市場には好事魔多し。翌4月6日は少し上がってから売り攻勢に晒されて63円安の1707円で終了しております。すんなりとは上昇してくれません。
テクニカル指標からすると、ここでやむなく撤退ということになります。-63円。残念。。

4月6日段階でのOSCが38%とまたまた後戻りです。しかし、3月25日の26%からはまだ切り返し基調にあることに留意。そして、この日の1740円という直近の壁を再度マークします。そして、OSCは4月2日の46%をマークしておきます。

4月8日にはOSCが48%まで伸びてきました。まだ安全圏の50%には届いておりませんし、真の安値も1685円で1740円という直近壁からはまだ乖離があります。ここからの再々再度のふるい落しもありうると判断して、まだ買いエントリーは控えます。

そして、4月9日になってOSCはやっと50%超えとなりました。VR改も110%となり念願の100%超えです。高値・安値ともに前日を上回って終了。まだ、直近壁は抜けずに1715円ですが、この勢いから翌日は直近壁も超えると判断して、9日の引けに買いエントリー。出来高も900万株近いのでこれはブレークしたと皆さん判断したことでしょう。

しかし、ここからがこの株の凄いところですね。翌4月12日には何とマイナスから始まり、引けでは65円安で終了し、OSCも50%に落として1852円での終了でした。
前日引けに買った人は65円の損失でした。

何とも難解な動きをする株でしょう。

しかし、ここで諦めてはいけません。注目点は、翌4月13日も-26円で終了したものの、OSCは52%となり2%だけですが上げております。真の安値も1811円と落としながらも、直近壁の1740円を上回っております。

つまり、OSCは3月25日の26%、4月6日の38%から着実に上昇し、4月13日で52%です。切り返し局面での調整局面だと判断できます。

翌4月14日の値動きを注視します。

この日は寄り付きから、地合いの後押しもあって高く始まり、何と、30日壁である2040円も終値では抜いております。OSCは一気に跳ね上がって61%でVR改も153%と更に上昇。そして、壁突破の◎印が久方ぶりに点灯。この2040円を上回って推移しているのを確認しての買いが正解でしょうね。引けに買っても2051円です。

その後昨日までは安値・高値を上回り、真の安値も上昇中です。そのままキープですね。

来週の動きはよく読めませんが、市場概況に書いたとおりです。今現在は少し上げすぎております。2200円あたりの2月25日の安値が安定的にキープできるかどうかがポイントですね。一旦、調整が入っても上昇基調を継続しながら、この2200円という抵抗線を突破していくかどうかに注目。それを抜ければ後は2650円あたりまで上昇していく可能性があります。

以上、煩瑣な説明で分かりづらいでしょうが、筆者が使っているテクニカルシートを元にしての解説でした。

如何に株価の動きを数字で先読みするのが難しいかはお分かりかと思いますが、こうしたわずかな指標でも、ある種のサインを見つけて適切な売買タイミングで利益を上げることは可能だと言うことが分かって頂ければと思います。

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