10/17(現地)の米国市場

トロンボーンさん
トロンボーンさん
引けにかけ急落。

(背景)
1.経済指標悪化に景気先行き懸念が高まった。
(1)10月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は57.5(9月は70.3)と、予想(65.0)を大幅に下回った。これを受け、消費関連銘柄中心に下落。

(2)9月の住宅着工件数は前月比6.3%減の81万7000戸(前月は87万2000戸)と、予想(87万2000戸)を大きく下回った。9月の住宅着工許可件数は8.3%減の78万6000件と、1981年11月以来の低水準。これを受け、住宅建設会社株中心に下落。

(3)モルガン・スタンレーのジョン・マックCEOは16日、以下の通り発言した。年内にヘッジファンドの数が減少する見通しで、減少率は最大で30%にもなるもようだ。当社のプライムブローカー部門の規模を変更する必要がある。

2.主要企業に悪材料が複数出た。
(1)AIG(AIG)
保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は急落。FRBは16日、AIGは米政府の公的管理下入りに合意して以来、829億ドルの融資を借り入れたと明らかにした。1週間前の時点では703億ドルだった。

(2)ハネウエル・インターナショナル(HON)
航空機制御装置メーカー最大手、ハネウエル・インターナショナルが17日寄り前業績発表。不振だった他、先行きガイダンスも下方修正した。

(3)キャタピラー(CAT)
CSFBが同社株の目標株価を66ドルから46ドルに引き下げた。

(4)INGグループ(ING)
オランダの大手銀行・保険会社INGグループの08年7-9月(第3四半期)決算は金融市場の混乱に伴う評価損が原因で、5億ユーロ(約680億円)の純損失となったもようだと明らかにした。

ダウ指数は前日比127.04ドル安の8,97ドル、S&P500指数は同5.88ポイント安の940.55、ナスダック指数は同6.42ポイント安の1,711.29で引けた。
トロンボーンさんのブログ一覧