保ち合いレンジの上限で下に弾き返された

優利加さん
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昨日の米国株式相場は小幅反落した(DJIA -131.40 @27,452.66, NASDAQ -32.27 @11,085.25)。ドル円為替レートは105円台半ばでの動きだった。本日の日本株全般は下げた。東証1部では、上昇銘柄数が253に対して、下落銘柄数は1,892となった。騰落レシオは120.98%。東証1部の売買代金は2兆9096億円。

TOPIX -33 @1,625
日経平均 -354円 @23,185円

米大統領選挙候補のテレビ討論会で、何度もバイデン氏の発言を遮るマナーの悪いトランプ米大統領に対して、増税を掲げる民主党のバイデン前副大統領が優勢との見方が広がり、日本時間午後の米株価指数が大幅に下落した。これを嫌気して日本株全般も売りが優勢となって下げた。

日経平均の日足チャートを見ると、8月中旬から続いている高値圏での保ち合いレンジの上限で下に弾き返され、25日移動平均線を割り込んだ。ただ、今日のところはまだレンジ相場内に留まっており、相場が崩れたとは言えない。しかし、もし60日移動平均線を割り込むようになると、その後の調整期間は長くなりそうだ。少し前にも指摘したが、日経平均23,000円台という株価水準は予想EPSが1,600円台に1年以内に回復するという期待を先取りしたものである。このシナリオが完全に崩れそうだとマーケットが強く信じるようになると、株価は下に引っ張られることになる。今年3月中旬以来の半年間の株価の上げ幅はバブル期の1987年に匹敵する上げ幅だったこともあり、「出来過ぎ」の面もあるからそれなりの調整は十分にありうる。

33業種中32業種が下げた。下落率トップ5は、銀行(1位)、証券(2位)、空運(3位)、ガラス・土石(4位)、保険(5位)となった。

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