コロナが猛威をふるう中、アジア地域は比較的マシな状況と言えます。
その中で今、私が注目しているのがシンガポール。
まだ経済の先行き不透明とは言え、中国企業の進出により経済と不動産市況に回復の兆しがあります。
そんなシンガポールの不動産に投資するなら、シンガポール リートETN(2045)がありますが、残念ながらETFではなく、ETNなので現物の裏付けのないのでリスクがあります。 シンガポールREITのETFはシンガポール証券取引所で上場されていますが、日本で買うとなるとコスト高になるので注意が必要です。(ティッカーコード:LIOP)
そこで少し視野を広げれば、アジアREITに投資するという選択肢が出てきます。
なお、アジアREITファンドファンドは複数販売されていますが、現時点でインデックスファンドは上場インデックスF・アジアリート(1495)のETFのみです。
アジアREITのETFやファンドでは、当然シンガポール以外の国のREITが含まれますが、シンガポールは日本を除けばアジアではトップ、時価総額で頭ひとつ抜けた規模を誇るREIT市場であり、アジアREITファンドの構成比で大きな割合を占めています。
実際にアジアREITファンド、ETFを3つ挙げて確認すると、2020年8月末時点での資産構成比は以下の通りです。
シンガポールが70~80%、香港が13~25%程となっています。
モーニングスターでその3つを比較すると、以下の通り。
◆信託報酬等
アジアリートファンド: 1.65%
アジアREIT・リサーチ・OP: 1.63%
上場インデックスF・アジアリート: 0.71%
◆トータルリターン3年(年率)
アジアリートファンド: 1.46%
アジアREIT・リサーチ・OP: 6.53%
上場インデックスF・アジアリート: 1.58%
◆シャープレシオ3年
アジアリートファンド: 0.08
アジアREIT・リサーチ・OP: 0.41
上場インデックスF・アジアリート: 0.09
構成比率や資産が違うので一概に言えませんが、現時点ではアジアREIT・リサーチ・オープンの成績が良いですね。
※ただし、今後もこの結果が続く保証はないのでご注意ください。
また、コロナの影響が心配されるホテル・リゾートですが、上記ファンドでのホテル・リゾートREITが占める割合は1.26%~2.2%。
複合型にもホテル・リゾートの物件は含まれると思われますが複合型の割合は5.26%~12.5%。(いずれも2020年8月末時点)
なので、影響は限定的と考えられます。
インフレ懸念が生じている今、REITなど不動産はインフレに比較的強い資産です。
比較的コロナの影響が少ないアジアのREITは、分散投資の候補となりうるのではないでしょうか。
※当たり前ですが実際に投資をする際は、ご自身で確認し判断をお願いします!
上記データに誤記があったらゴメンナサイ!