NHKのプロへショナルの、卓球の石川選手をみる。小さい頃から、卓球をしていて、オリンピックにも出る。しかし、最近は、卓球のボールの、材質が変わったため、ボールの速さが増し、うまく打ち返せない。負けが続く。
この不調な状態の、番組である。不調な中で、悩んでいる時間が、ほとんどである。この間、いろいろ悩んで、解決策が無いまま、筋力をつけるために、いわゆる、ジムで、バーベルを持ち上げたり、腕の筋力強化をしたりで、あれこれ、やっている。
ボールの材質が変わり、ボールのスピードが速くなり、うまく打ち返せない。ある時は、相手のペースになってしまい、どうしたらよいか、迷ってしまう。そのうちに、負けている。この間の心の状態を、映しているのが、ほとんどの時間である。
どうしたらよいか。悩んでいる。勝とうと思えば、思うほど、負けている。そして、最後は自分を信じる。たのみになるのは、最後は自分であると、心に描いて、試合に臨む。しかし、それでも、負けている。
対戦相手とは、ほとんど、ほぼ互角で、どちらが勝っても、おかしくないのが、卓球の世界である。ほんのわずかな運で、勝ったり負けたりしている。これが、卓球の試合である。本人もどうして、勝ったのか、負けたのか、分からないくら、微妙なところで、勝敗が決まっている。
そして、オリンピックの出場権をかけて、ヨーロッパの試合に臨む。卓球のオリンピックの出場権は、幾つかの試合の、ポイントの合計で、決まる。これも、微妙の差である。最後は、日本人相手の、決勝戦になる。そして、オリンピックに、日本代表として、出場が決まる。
番組の最後に、白けるNHKの記者の質問が出る。それは「プロヘショナルとは、何ですか」である。愚かな質問である。なんか白白しい。こんな事を聞いたって、答えられる、石川ではない。それは、ほんの微妙な差で、勝ったり負けたりしている試合だからである。
私が、あえて言うとすれば」「練習時間が7時間でしょう」とでも、言おうか。それは、将棋の藤井棋士にしろ、プロゴルファーの中島プロの、練習時間が8時間だからである。
(どんな人でも、心の迷い、葛藤はある。それを跳ねのけるのが、身体、技術、心のバランスの調和がとれた位置である。)