上値が抑え付けられているが下値も堅い

優利加さん
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昨日の米国株式相場はダウ工業株30種平均が大幅下落したが、ナスダックは小幅高となった(DJIA -223.83 @28,430.05, NASDAQ +79.83 @11,775.46)。ドル円為替レートは105円台後半での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄の方がが多かった。東証1部では、上昇銘柄数が915に対して、下落銘柄数は1,162となった。騰落レシオは96.61%。東証1部の売買代金は1兆8612億円。

TOPIX -2 @1,616
日経平均 -2円 @23,138円

米国株は高安まちまちとなったが、日本株は昨日大幅反発したため本日は利益確定の売りが優勢となった。しかし、大きくは下げなかった。自民党総裁選で党員投票の実施を見送るこが決まり、菅義偉官房長官が有利になるとの見立てから、次期政権でも政策が継続するとの期待が強まったからである。さらに、中国の8月の製造業購買担当者景気指数が約10年ぶりの高水準となったため、世界景気を下支えすると期待された。

日経平均の日足チャートを見ると、下から順番に60日移動平均線、25日移動平均線、10日移動平均線と並んでおり、株価はその上で推移している。しかし、8月13日以来上値が抑えられている。株価がしばらく上昇した後、上値が抑えられる期間がしばらく続くと、その後調整が起きやすい。スイングトレーダーのような短期筋が、すぐに上がると期待して買ったのになかなか上がらないため痺れを切らしてトントン切りやロスカットを行うからである。目先は日替わりで上下どちらにも振れるだろうが、半年から1年くらい先を考えると、新型コロナウイルスのワクチン開発進展やそれによる世界経済の正常化への動き、およびこの悪材料に対する人々の慣れにより、株価は徐々に上がって行くと見ているが、さて、どういう展開が待っているか?神のみぞ知る。

33業種中25業種が下げた。下落率トップ5は、陸運(1位)、水産・農林(2位)、倉庫・運輸(3位)、不動産(4位)、繊維製品(5位)となった。

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