コロナとの戦いにおいての勝利とは、すなわちコロナの収束とは何をもって決めるのであろう。
僕は、集団免疫の完成が勝利だと考えている。その間、犠牲者はできるだけ少ない方がよいとは思うが、犠牲者を出さないことは無理と考えるべきと思っている。
集団を助けるということは、健康的だけではなく、経済的、社会的においても助けることである。
今の日本の対応は集団免疫を目指しているように思えるが、感染を防ぐ対応は集団免疫を遅らせる。どちらつかずで、二兎を追う方策が二兎を追ううまくいくとは思えない。
コロナの実態が、疫学的に免疫学的にはっきりしていないことが問題で、感染しても抗体ができないのか、できても早期に消えるのか、きちんと免疫ができるのかがわからない。感染者は完治するのか、緩解状態なのかもわからない。ゆえに、有効なワクチンが可能なのかもわからない。
しかし、PCR検査が増えた結果、軽症、無症状で発見される症例が増え、重症例が減っている。この原因が、気温、湿度の影響か、早期発見が有効か不明で、これから重症例が増える可能性はある。
死亡例の検討で、年齢とADL,認知度、基礎疾患の有無による因子の影響はどの程度かもわからない。80歳以下、基礎疾患なしの健常者の死亡率はどの程度なのだろう。
僕は、データーを分析し、ある程度犠牲を覚悟して方針を立ててもらいたいと思う。