TOPIX -28 @1,549
日経平均 -517円 @21,995円
米国で新型コロナウィルスの感染第2波により経済活動が再び制限されるのではないかという懸念が高まり売りが優勢となり、日経平均は大幅下落した。新型コロナウィルスの感染者は全世界で1000万人、死者は50万人を超えた。さらに、中国政府が「香港国家安全維持法案」を可決する見込みなので、米中対立が激しくなるとの心配も増して来た。技術的な要因では、6月末の配当権利落ちで日経平均は前週末比約31円下げた。依然として財政出動が株価を支えるとの見通しは強いが、米国は今年が大統領選挙の年であるため、注意が必要である。民主党が優位となれば(個人的にはバイデン氏では勝てないと思うが)、現在行われている財政出動の財源は将来の減税削減や大企業や富裕層に対する課税強化というシナリオが浮上してくるため、株式相場には下押し圧力となる。
日経平均の日足チャートを見ると、三角保ち合いを下放れして上向きの25日移動平均線を割り込んだ。さらに、3月15日を起点とする上昇トレンドラインも僅かだが下抜けした。数日以内に戻れなければ調整が長引きそうである。
33業種すべての業種が下げた。下落率トップ5は、鉄鋼(1位)、鉱業(2位)、その他金融(3位)、空運(4位)、保険(5位)となった。