大幅下落したが下値の堅さを示した

優利加さん
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昨日の米国株式相場は大幅下落した(DJIA -1,861.82 @25,128.17, NASDAQ -527.62 @9,492.73)。ドル円為替レートは107円台前半での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が241に対して、下落銘柄数は1,899となった。騰落レシオは116.33%。東証1部の売買代金は3兆3246億円。

TOPIX -18 @1,571
日経平均 -167円 @22,305円

新型コロナウイルスの感染第2波と景気回復の遅れが危惧され、米ダウ工業株30種平均が1,861ドル安と過去4番目の下げ幅で急落した。これを受けて日経平均も一時は700円近くまで大幅続落して、ザラバで22,000円を割り込んだが、その後切り返して167円安で終えた。今の日本株の粘り強さが感じられる。今回の戻り相場に乗り遅れていた人たちが、今日の急落を絶好の押し目と見て買い向かったからであるが、その背景には米FRBを初めてとして世界中の中央銀行が大規模な金融緩和を行っていることがある。

他方、コロナウィルス感染第2波の心配もある。黒人差別に対する抗議活動は全米に拡大し、さらに欧州にも拡大している。非常に多くの人が密集するので新型コロナウイルスの感染第2波の発生が心配される。さらに、7月下旬にはイスラム教徒がハッジの大巡礼を行うため大密集が起こり、ここでも感染拡大が懸念される。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日、10日移動平均線を割り込んで調整が始まり、今日は大きく窓を空けて急落して始まった。しかし、長い下ひげを引いた陽線で終わり下げ幅を大きく縮小したことで、下値の堅さを示した。

33業種中32業種が下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、倉庫・運輸(2位)、金属製品(3位)、ガラス・土石(4位)、石油・石炭(5位)となった。

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