TOPIX +28 @1,577
日経平均 +497円 @21,916円
欧州では経済下支えのための基金を創設する計画が打ち出され、米国ではFRBが金利を低く抑える方針を示したと報道された。これにより欧米での経済活動再開への期待が高まった。さらに、日本国内では、政府が第2次補正予算を決め、一般会計歳出などの真水で33兆円を用意して企業を支援する方針を打ち出した。これらを受けて、日経平均は大幅続伸した。足元のファンダメンタルズが悪いとの理由で売りポジションを維持している人は少なくないだろうが、売り方は踏み上げ状態にある。株価は足元よりも6~9カ月先を見て動くため、足元だけ見ていると判断を誤る。現在の主な売り要因は、中国全国人民代表大会で香港国家安全法が採択される見通しであり、これが米中関係をさらに緊張化させるのではないかという懸念である。
日経平均の日足チャートを見ると、株価サイクル3の局面で上方向の動きに弾みが付いている。下から順番に、ほぼ横向きになった60日移動平均線、その上に上向きの25日移動平均線、さらにその上に上向きの10日移動平均線が、さらにその上にほぼ横向きの250日移動平均線が走っており、株価はこれらすべての移動平均線の上にある。ややスピード違反ではないかと思うほど絶好調な動きである。
33業種中30業種が上げた。上昇率トップ5は、鉄鋼(1位)、銀行(2位)、輸送用機器(3位)、ゴム製品(4位)、サービス業(5位)となった。