上昇チャネル内での上下動

優利加さん
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昨日の米国株式相場は小幅下落した(DJIA -101.78 @24,474.12, NASDAQ -90.90 @9,284.88)。ドル円為替レートは107円台半ばの前日比やや円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が631に対して、下落銘柄数は1,463となった。騰落レシオは119.44%。東証1部の売買代金は1兆9334億円。

TOPIX -13 @1,478
日経平均 -164円 @20,388円

米国株安に加えて香港のハンセン指数が大きく下げたことを嫌気して、日本株も売りが優勢となり日経平均は下げた。中国の全人代で、香港での国家分裂行為などを禁じる「香港版国家安全法」を議論すると報じられたことがハンセン指数下落の主な理由である。香港に高度な自治を保障するはずの「一国二制度」は中国政府の介入によりますます崩れ去ろうとしている。米国では「香港人権・民主主義法」が昨年11月下旬に成立しており、もし、香港で人権弾圧があった場合、関税やビザ発給など米国が香港に認める特権をはく奪できる。もし、そのようなことが起きれば、中国は香港経由での貿易は投資で恩恵を受けているので、大きなダメージを受ける。他方、東京都など首都圏4都県と北海道の緊急事態宣言解除への期待が株価を下支えた。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日に続き今日も陰線で下げたが、まだ上向きの10日移動平均線の上にある。25日移動平均線も上向きであり、株価は上昇チャネル内での上下動を繰り返しながら少しずる高値を切り上げていると見る。ただ、足元は20,300~20,600円辺りの上値抵抗帯をなかなか振り切って上放れできない状態が続いている。

33業種中30業種が下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、海運(2位)、鉄鋼(3位)、非鉄金属(4位)、保険(5位)となった。

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