「吹き上がったら一旦売り」が賢明

優利加さん
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昨日の米国株式相場は大きく上げた(DJIA +532.31 @24,633.86, NASDAQ +306.98 @8,914.71)。ドル円為替レートは106円台半ばの前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,490に対して、下落銘柄数は630となった。騰落レシオは108.36%。東証1部の売買代金は3兆584億円。

TOPIX +15 @1,464
日経平均 +423円 @20,194円

米ギリアド・サイエンシズが新型コロナウイルスの治療薬として期待されている「レムデシベル」の臨床試験で有効性を示したと発表した。これにより経済活動再開の期待が高まり、世界的景気減速の警戒感が後退した。日経平均は大きく上昇して心理的節目の20,000円台を回復した。これで3月の安値から2割強反発した。ただ、ダウ工業株30種平均やドイツDAXは3割強上昇しているのと比べると見劣りする。中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が好不況の境目である50を2カ月ぶりに下回ったが、今日は売り材料にならなかった。

日経平均の日足チャートを見ると、暫く上値抵抗線として意識されてきた20,000円台を回復して、変則三角保ち合いの上限を上抜けた。次は20,100~20,300円にある価格帯が上値抵抗線として意識される。この価格帯を突き抜けると、次は21,300円辺り(2019年10月4日の押し目)が目標となる。ただ、政府の緊急事態宣言が5月6日から延長されることがほぼ確実であることを考えると、個別銘柄はこれから「吹き上がったら一旦売り」が賢明だろう。

33業種中23業種が上げた。上昇率トップ5は、鉱業(1位)、証券(2位)、鉄鋼(3位)、不動産(4位)、非鉄金属(5位)となった。

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