(ブルームバーグ): スティーブ・シャバローン氏は昨年のクリスマスイブに自身の贈り物リストを考え直していた。その日はウォール街のホリデーシーズンとしては過去数十年で最悪だった。ダウ工業株30種平均の下げがその日も400ドルを超えるのを見つめながら、フェデレーテッド・インベスターズのファンドマネジャーであるシャバローン氏は子供たちへのプレゼントで大盤振る舞いし過ぎたのではないかと心配になった。「市場が悪い方向に進めば、『自分はお金を使い過ぎただろうか』と悩むものだ」と語り、クリスマスのごちそうが「その夜はさほどおいしくなかった」と振り返った。ホリデーは穏やかな時間のはずだが、昨年は大変厳しい状況を垣間見るものとなった。1週間前から大幅に下げていたダウはクリスマスイブの午後1時までの短縮取引を653ドル安で終了。米国株にとって大恐慌以降で最悪の12月になる方向へ突き進み、誰でも気分が落ち込んだ。最終的にそれは非常に大きな買い場となり、クリスマス明けの取引で株価は急伸した。しかし運用担当者にとって2018年のクリスマスはすぐには忘れ難いトラウマとなった。S&P500種株価指数は17年4月以来の安値に沈み、時価総額6000億ドル(現在のレートで約66兆円)が吹き飛んだ。懸念要因は至るところにみられていた。トランプ大統領が米金融当局を批判していたほか、政府機関は閉鎖され、経済成長を巡る不透明感も広がっていた。ムニューシン財務長官が大手銀行トップに電話し流動性状況などを確認したことで状況は落ち着くと予想されたが、かえって悪化した。その日は予測しづらかったが、約10年で最も割安な水準での買い場の一つが提供されていた。S&P500種は昨年のクリスマス前日からは35%を超える上昇を遂げ、恐怖指数とされるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)も現在12と、1年前の36から低下した。
*今年の大発会の時が日本株の買い時だったとか、今更言われてもどうする事も出来ないではありませんか!!