TOPIX -16 @1,684
日経平均 -178円 @23,142円
米中貿易協議の先行き不透明感が消えない中、7~9月期の実質GDP速報値が前期比、年率換算で0.2%増となり、市場予想の0.8%増を下回った。円相場も円高方向に動き、さらに、香港情勢の緊迫化を警戒してハンセン指数が下落した。これらを背景に日経平均は売られて、下げ幅は一時250円を超えた。消費税率を上げる前の四半期で成長率がわずか0.2%だったということは、消費税率を上げた後の成長率はもっと下がると考えるのが妥当だろう。日経平均がさらに上値を追うのは難しくなってきた。ただし、もし、米中貿易協議が完全に合意に至り、お互いの関税を引き下げて元に戻すような強力な支援材料が飛び出してくれば、年初来高値を更新することはあるだろう。
日経平均の日足チャートを見ると、11月8日からザラバ高値を更新できなくなってきて、昨日は「たすき線」で下げ圧力の強さを示していた。そして、本日さらに長陰線で続落して、終値ベースで上向きの10日移動平均線を割り込んだ。これでしばらく調整することが濃厚となってきた。
33業種中31業種が下げた。下落率トップ5は、パルプ・紙(1位)、繊維製品(2位)、ゴム製品(3位)、鉄鋼(4位)、海運(5位)となった。