TOPIX ±0 @1,694
日経平均 +52円 @23,304円
米中貿易摩擦に対する懸念が後退してきていることを背景に米ダウ工業株30種平均が過去最高値を更新した。また、米長期が金利上昇したことで円相場が一時1ドル=109円台前半に円安・ドル高が進行して株式相場を支えた。ただ、高値警戒感が増してきたので、買い一巡後は利益確定売りが多くなり、上値は重かった。米長期金利の上昇を好感して、保険会社や大手銀行の株が上がった。
日経平均の日足チャートを見ると、短めの下ひげを引いた短陰線で終えた。ザラバの高値は昨日の高値をほんのわずかに超えた。10月3日を起点とすると今日で上方新値12本である。一波で上昇する目途が14本くらいなので、上昇余地は後2本くらいかな?ただ、好材料が続出してくればもっと行ける。なぜかというと、昨年8月以来の価格帯別累積売買高を見ると、23,000円を超えたところではほとんど売買がないからだ。ということはそこでしこっている買い玉は非常に少ないため、戻り売り圧力も小さいことを意味し、上昇するときは「真空地帯」を駆け上がるように上がる可能性がある。但し、高値警戒感が高まっているので、それ相応の利益確定売りも出てくるはずである。
33業種中24業種が上げた。上昇率トップ5は、パルプ・紙(1位)、鉄鋼(2位)、海運(3位)、非鉄金属(4位)、鉱業(5位)となった。