TOPIX -10 @1,565
日経平均 -188円 @21,522円
閣僚級の米中貿易協議が始まるなかでトランプ米大統領が中国の姿勢を批判したことで、米中貿易協議の先行き不透明感が増した。これを受けて日本株全般は売りに押された。日経平均採用銘柄の入れ替え(千代田化工からバンダイHDへ)の影響もあり、売り圧力が高まり日経平均は一時200円を超える下げとなった。また、日本時間で8月1日未明にFOMCの結果を控え、様子見が大勢となった。
それにしても最近は薄商いが定常化してきた。7月は東証1部の月間売買高が7月としては過去15年間で最少となった。7月の東証1部の累計売買高は約230億株となり、7月としては2004年の約215億株以来の低水準となった。2013年には600億株近くまで増加したのと対照的である。
日経平均の日足チャートを見ると、反落したが十字足で終えており、今日のところは売り急ぐ形ではない。7月1日から16日までの保ち合いレンジの下限まで下げ、上向きの25日移動平均線および上向きの10日移動平均線もわずかに割り込んだ。さらに悪い材料が出てくれば、さらに下げて保ち合いレンジの下限を下抜けするだろう。それがなければ、このまま持ちこたえてレンジ内をまた浮き沈みしながら、次の大きな材料が出てくるのを待つ動きになるのではないだろうか。
33業種中29業種が下げた。下落率トップ5は、海運(1位)、倉庫・運輸(2位)、輸送用機器(3位)、水産・農林(4位)、ゴム製品(5位)となった。