優利加さんのブログ

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調整は長引きそうである

昨日の米国株式相場はそこそこ下落した(DJIA -115.78 @27,219.85, NASDAQ -37.59)。ドル円為替レートは107円台後半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は続落した。東証1部では、上昇銘柄数がわずか55に対して、下落銘柄数は2,075となり、全面安状態。騰落レシオは88.04%。東証1部の売買代金は2兆1777億円。

TOPIX -33 @1,534
日経平均 -423円 @21,046円

米国株安と円高進行を受け、本日の日本株全般は大きく続落した。日経平均の下落幅は3月25日以来およそ4か月ぶりの大きさとなった。米中貿易戦争だけでなく、日本の韓国向け輸出規制の強化により、日本企業の収益が一段と落ち込むのではないかという不安が高まってきたことが背景にある。また、韓国中央銀行が3年ぶりの政策金利の利下げ(1.75%から1.50%)を突然発表したことも驚きとなり、日本株を下押しした。

需給面でも株売りの要因がある。日経平均は下げないと見ていた投資家によるプット・オプションの売り残高が膨らんでいたところへ、株価が大きく下がり、デルタヘッジのため日経平均先物の売りが急増したため、日経平均株価をさらに下げた。

他方、バリュエーション面ではかなり割安となっている。日経平均の予想PERは過去5年間の平均(月末ベース)は14倍台であるのに対して、現在の予想PERは約12倍まで下げており、業績悪化をかなり織り込んでいると見られる。ただ、下方向のモメンタムは上方向よりも強いのが常で、もう少し下振れすることも想定しておきたい。日経平均で20,000円が下限の目途だろう。

日経平均の日足チャートを見ると、ギャップダウンして寄り付いてから大陰線でさらに下げた。25日移動平均線を完全に割り込み、7月1日から16日までの保ち合いレンジを完全に下放れた。調整は長引きそうである。3月25日安値@20,911円が目先の下値支持線である。

33業種すべてが下げた。下落率トップ5は、石油・石炭(1位)、倉庫・運輸(2位)、鉱業(3位)、繊維(4位)、海運(5位)となった。

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