株式投資・トレードに関する知識が増えると、それに伴って損失が徐々に減り、利益がほぼ45%の角度で増えていきます。しかし、知識がある水準を超えてくると、傾きが徐々に緩やかになって来て、知識をどんなに増やしても、知識が増えた割には成績は伸び悩んでいきます。経済学の「限界効用逓減の法則」がここでも当てはまります。伸び悩みの原因はもはや相場に関する知識が足りないからではなく、メンタルが弱いからなのです。この段階から必要なことな、どんな知識をどのように増やすかではなく、どうやってメンタルを鍛えるかです。では、どうやってメンタルを鍛えと良いのでしょうか?2つあります。一つは自分の「売買ルール」に従ってシミュレーションを繰り返し行うことです。これによって、チャートを読んで売り買いのタイミングを「認識」する訓練をすることになります。チャート・リーディングと同時に自分の「建玉法」を連動させて、売買の行動を起こすという「決断」の訓練もできます。この「認識」と「決断」の疑似体験を繰り返し行うことで、メンタルを鍛えることができます。
儲けるためには、株式投資・トレードに関する知識はある水準に達するまで高める必要があります。相場に関して無知なままではまぐれ当たりはあっても再現性がないので長くやればやるほど良くてじり貧となります。したがって、株式投資・トレードに関する知識は多いことが望ましいです。そのある水準には独学で学ぶとすれば、100冊~200冊くらいの株式投資・トレードに関する本を読むと到達できます。但し、初心者には「良い本」と「良くない本」の区別がなかなか付かないでしょう。その原因はいくつかあります。その人の現在の技量に合っていないと内容が難しすぎたり、逆に簡単すぎたりします。また、その本自体に価値がほとんどない場合もあります。例えば、他の一般的な本にも書いてある事柄の寄せ集めがその本の内容である場合です。最悪本は銘柄推奨をするような本です。出版された時点ですでに賞味期限切れです。初心者ほどこのような本・雑誌に惹かれます。