TOPIX +34 @1,585
日経平均 +454円 @21,730円
6月29日の米中首脳会談は貿易協議の再開と追加の対中制裁関税を先送りすることで合意した。さらに、米企業によるファーウェイへの部品販売も一部認める方針を示した。これによりファーウェイと取引のある村田製作所など電子部品銘柄を中心に買いが目立った。日経平均もTOPIXも大幅高となった。
6月の日銀短観が発表された。業況判断指数(DI)は大企業・製造業がプラス7となり、前回調査のプラス12から悪化した。市場予想の中央値であるプラス9よりも悪かったが、株価への影響は限定的だった。日銀短観によると、大企業製造業の想定為替レートは1ドル=109円台で、足元の為替レートはこれよりも円高で推移している。7月にも実施が期待れれているFRBの利下げは円高方向への圧力を高めるため、株価の下押し要因となる。
日経平均の日足チャートを見ると、6月21日の戻り高値@21,497円を軽く上抜けた。10日、25日、60日の各移動平均線がすべて上向きである。やや下向きの250日移動平均線ももうすぐ回復しそうな勢いである。ただ、3月1日高値@21,860円が目先の上値抵抗線として意識される。
33業種すべてが上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、金属製品(2位)、電気機器(3位)、機械(4位)、医薬品(5位)となった。