TOPIX -13 @1,542
日経平均 -98円 @21,032円
大規模デモの混乱を嫌気して香港株が下げた。香港で拘束した容疑者を中国本土に引き渡せるようにする「逃亡犯条例」改正案に反対するデモ隊と警察が激しく衝突している。これを受けて、日本株全般も売りが優勢となった。さらに、NAND型フラッシュメモリーを中心に半導体メモリーの需給改善が遅れるとも見通しが強くなり、米国市場で半導体関連銘柄が目立って下げたことで、東京市場でも半導体関連が売られた。直近で売られ過ぎた景気敏感銘柄が買い戻されてきたが、反発の勢いが削がれそうだ。他方、5月に上昇が目立った内需・ディフェンシブ銘柄にはリターン・リバーサル戦略による売りが出やすい。10月には消費税が上がる予定なので、国内景況感の悪化が懸念され、小売り株も売られやすい。
日経平均の日足チャートを見ると、25日移動平均線は水平に近くなってきたが、株価はこの25日移動平均線に接するまで反落してきた。10日移動平均線はすでに上向きに転換しているので、大きな株価材料がなければ短期的には上方向に動きやすいと言えるのだが、明日以降飛び出してくる株価材料次第である。
33業種中32業種が下げた。下落率トップ5は、石油・石炭(1位)、海運(2位)、証券(3位)、ガラス・土石(4位)、鉱業(5位)となった。