「百万本のバラ」というと加藤登紀子ですが、聞き比べると、この人の方が、良いと思いました。映画監督や音楽監督ではないですが、本当によいものをお送りいたします。久保田早紀の声は、くせの無い声なので、これが良いと思いました。くせの無い声は「倍賞千恵子」などがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=-KVPKNh2zNo
朝の車通勤でよく聞いた。その時は、加藤登紀子だった。今、加藤登紀子の「百万本のバラ」を聞いてみると、イメージが違う。あの時の「百万本のバラ」は無い。申し訳ないが、この人にした。
改めて聞いてみると、とても寂しい歌である。貧しい絵描きが、ありったけの金を出してバラを買った。そして旅芸人の泊まっている宿の窓の外に、置いてみた。沢山のバラの花である。しかその思いは、伝わらなかった。その思い出だけが、絵描きに残った。
しかし、世の中には、こんな話は随分あると思う。思う人とは、嫁がれず、気に入らない人とか、何となく結婚したという話は、よく聞いている。これを見て、そうだと思う人は、多いと思う。世の中の不条理か。これも人生か。切ないものだ。
しかし、それでも、凛(りん)として生きたいものだ。人が人として生きて行く価値はここにある。寂しさを胸に秘め、それでも凛として生きている様は、芸術に近いものではないか。