TOPIX -15 @1,536
日経平均 -257円 @21,003円
米国株安と円高を受けて、TOPIXも日経平均も反落した。米中貿易摩擦が長期化するとの懸念が強いことが背景にある。世界的に金利低下が進んでいるため、運用環境の悪化懸念から銀行や保険などの金融株が売られ、相場全体を押し下げた。日経平均は一時、375円安まで下げる場面があった。株安進行を受けて、日銀のETF買いが入るのではないかという思惑が相場を支えた。
米中貿易交渉が再開しないと、世界景気の回復が期待できず、下げすぎればある程度の自律反発はありうるが、上値追いはないだろう。そうかといって、日経平均が21,000円を割り込むほど下げると空売りの買戻しが入り、下げにブレーキがかかりやすい。
日経平均の日足チャートを見ると、株価は横向きの10日移動平均線の下にまた沈み込んだ。ただ、長めの下ひげを引いた短陰線で終えた。日々出てくる材料によって上下に揺り動かされながら、しばらく横ばいを続けるか?
33業種中31業種が上げた。下落率トップ5は、電気・ガス(1位)、精密機器(2位)、食料品(3位)、パルプ・紙(4位)、小売り(5位)となった。