天地人さんのブログ

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「投資銀行」の終幕

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今日はもう一つニュースを。Yahoo!ニュースより以下抜粋です。

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ゴールドマンとモルスタ 「投資銀行」に幕 銀行持ち株会社移行
9月23日8時26分配信 フジサンケイ ビジネスアイ

 【ワシントン=渡辺浩生】米連邦準備制度理事会(FRB)は21日、米証券最大手のゴールドマン・サックスと2位のモルガン・スタンレーに対して、銀行持ち株会社への移行を承認したと発表した。米証券4位リーマン・ブラザーズの破綻(はたん)を機に深刻化した金融危機により、高収益を誇った「投資銀行」というビジネスモデルを放棄し、FRB監督下の預金業務を行う銀行グループに転換して生き残りを図る。

 米証券大手は、預金業務を行う「商業銀行」と比較して「投資銀行」と呼ばれ、企業の株式・債券発行による資金調達やM&A(合併・買収)の仲介、証券化業務を手がけるほか、自己資金の何倍もの借入金を投資して高収益を狙う「レバレッジ(テコ)」を駆使して高収益を誇ってきた。

 しかし近年、低所得者向けサブプライム(高金利型)住宅ローン関連の証券化商品を世界中の投資家に販売するだけでなく、自ら積極投資したことで借入金が増加し、昨夏以降の金融市場の混乱で財務体質が急激に悪化していた。この結果、5位のベアー・スターンズは3月に米銀大手JPモルガン・チェースに救済合併され、4位のリーマンは今月、破綻し、英銀大手バークレイズなどに買収される。3位のメリルリンチも米銀大手バンク・オブ・アメリカへの身売りで合意。実に米証券大手5社のうち、3社がわずか半年間で淘汰(とうた)され、商業銀行の軍門に下った。

 モルスタや、ポールソン米財務長官がかつてトップを務めた最大手ゴールドマンですら「単独経営は困難」(金融筋)とされ、株価は先週に急落。資金繰りも苦しくなり、モルスタは米銀大手ワコビアとの合併交渉や中国政府系ファンド、中国投資有限責任公司(CIC)と出資拡大交渉を急いだ。両社は先週末、FRBとのギリギリの交渉で銀行持ち株会社化を決断した。

 預金業務開始による安定的な資金調達源を確保する一方で、商業銀行との再編の布石とする可能性も高い。これは、ウォール街で栄華を誇った投資銀行というビジネスモデルの「消滅」(米紙ウォールストリート・ジャーナル)も意味している。

 今後は、米証券取引委員会(SEC)だけでなく、FRBや財務省による一段と厳しい監督を受ける。高報酬制度で経営陣や社員を短期的な収益追求に走らせた経営スタイルも変革を迫られるのは必至だ。 

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これで完全に「レバレッジバブル」終焉という事なんでしょうねえ。レバレッジによる金余りの時代が終わり、債権、株式、不動産などの資産価値はどこで落ち着くのか、そして次代を担う産業はどこから出てくるのか・・・。大きな時代の転換点にいる事は確かだと思いますので、次の波にちゃんと乗れるように引き続き色々な情報に目を向けて行きたいと思います。
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