旧小篠邸である、KHギャラリーは安藤忠雄氏の設計により、
1981年に竣工され、敷地面積は1,141㎡(350坪)だそうです
玄関入ってすぐ右側に7段飾りの雛人形が据えられており、
その存在感に思わず圧倒されました
聞くところによると、この雛人形は明治時代後期に
湯木貞一氏の生家で飾られていたそうです
私が一番興味を持ったのは、男雛と女雛が御殿の中に飾る、「御殿飾り」。
この御殿だけでも、かなり手の込んだ作りとなっていました
昭和30年代後半頃から衰退したそうです。
おそらく、住宅事情に合わせて、お雛さま飾りも変化したと思われますが、
私の雛人形も同じく7段飾りでしたが、内裏雛の後ろは金屏風でした
お人形からお道具に至るまで、丁寧な仕上がりとなっており、
茶道具を見ると、お茶碗やお棗はもちろんのこと、
袱紗や茶杓まで用意されていました
お雛さまは単なる子供のイベントだけではなく、職人さんたちが腕を磨きあい、
技術を発表する場だったのでしょうね
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KHギャラリーでは写真撮影は可能でしたが、今も昔も、
やんごとなきお雛さまを人目にさらすのは憚れるようです