良寛説話集より

[kouboudaisiさん]

この煩悩を拭い去る袈裟の力は、まことにすばらしい。また一切の執着を離れ、福徳を生ずる袈裟の力もすばらしい。この袈裟の衣によって、釈迦から他の仏たちに仏法が正しく受け継がれ、禅宗の初祖達磨から他の祖師たちに親しく着用されてきたものなのだよ。

僧侶が着用する袈裟の衣の効用を説いたものです。出家して煩悩を拭い去るための象徴であるが、「それは麻でもないし絹でもない」と続き、麻や絹のような着衣に適した材料ではなく、元々は「糞掃衣」といった糞を拭いて野に打ち捨てられた雑衣を拾い、これを僧侶が手ずから洗濯をし丁寧に縫い合わせた布を身に着けたところから発しているのです。

それは禁欲そのものの象徴です。後代になっての金糸銀糸をあしらった袈裟などとんでもない誤解なのです。

自分の意志で、禁欲の修行生活に投ずるという行動が、良寛の言うまさに「自由でとらわれない」生き方を保証することになっているのです。

私などもビルの設備管理職の仕事で、前任者の着用していたおさがりの作業服を洗濯して使用することはよくあります。

普段休みの時でも、自宅や買い物でその作業着のまま過ごすことがよくあります。別にスーツやカジュアル私服を持っていない訳でもありません。

何時も食べているものも、量的にはともかく本当に大したものは食べておりません。まさに禁欲生活そのものなのです。

それでも、株式資産は一向に増えません！一体どなっているのでしょうか？

煩悩の犬は追えども去らず！！