お父さんっ子だった私が、父を嫌いになったのは小学3年生のとき。
算数の成績が低空飛行し始めて、
算数の成績が低空飛行し始めて、
それまでは私に甘かった父が急に鬼の形相に変身
「今日から、お父さんと一緒に算数を勉強しよう」
それまで、好き放題遊んでいた私が急に机に縛られ、
時には泣きながらドリルを解いたこともありました
「今度の算数の成績は1かもしれない」
おそるおそる通知表を見ると、算数は4になっていて、
「頑張ればできるじゃないか。」と喜んでくれた父。
父は仕事が終わってから、
3年間月水金は家庭教師並みに算数を教え続けてくれたのでした
私が小学生に上がる前には、電車に乗った帰りは、
「改札口は混むから。」と、手前のフェンスで私を抱えて外側に降ろしてくれた父。
誰よりも高く、大人たちを見下ろす光景は最高だった
去年父が退院した時には、酸素の機械とともに自宅に戻ってきたため、
2~3時間おきの夜のトイレにも付き添っていたけれど、
不思議なことに全然睡眠不足にはならなかった。
私と父の睡眠のサイクルが同じだったのか
お父さん、今生ではお別れかもしれないけれど、また会えるよね
今まで、ありがとう