TOPIX -1 @1,582
日経平均 +30円 @20,874円
米ダウ工業株30種平均は約2ヶ月ぶりの高値で終えたが、日本株は全体として小動きだった。
日経平均は株価が上向きの10日移動平均線と21,000円の上値抵抗線に挟まれて煮詰まってきており、早晩、上か下に放れるはずである。株価サイクルが2であることを考慮すると、上に放れる可能性の方が高い。
世界の株式市場でコンピューターの自動取引は6~7割を占めると推定されている。決算発表などのイベントがあるとプログラムが一斉に反応し、株価は一方向に動きやすくなる。超短期で勝負するデイトレーダーには都合が良いかもしれない。また、時間軸がより長いポジショントレーダーはこんな超短期の動きなど気にする必要はない。自分の「売買ルール」通りトレードすれば良い。
株価が大きく下げる過程では必ず下げる理由、或いは問題がある。しかし、どんな問題であれ必ず何らかの形で解決するものであり、それは問題が最終的に解決されるよりもずっと前に相場に織り込まれる。そして、ほとんどの投資家がまだ不安の真っ最中にあるときに株価は底打ち、反転し始める。この3月に期限が来る米中貿易摩擦も必ず何らかの形で妥協点が見出されるはずである。現在本格化している2018年4~12月期決算の内容は想定より悪いが、それでも株価は下げない。なぜなら、悪い決算内容は既に株価に織り込み済みだからである。10月に消費税率が上がるまでは株価は戻り歩調が続くのではないだろうか。
33業種中15業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、精密機器(2位)、不動産(3位)、鉄鋼(4位)、石油・石炭(5位)となった。