需給面からは当面の底打ちはそう遠くない?

優利加さん
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米国株式は大きく続落した(DJIA -205.99 @25,080.50, NASDAQ -64.48 @7,136.39)。ドル円為替レートは113円台半ばの前日比円高水準での動きとなった。本日の日本株全般は上げる銘柄がやや多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,111に対して、下落銘柄数は911となった。騰落レシオは89.61%。東証1部の売買代金は2兆3406億円。

TOPIX -2 @1,639
日経平均 -43円 @21,804円

米国株安と円高方向へ動いた円相場を受けて、TOPIXも日経平均も下げて始まったが、すぐに切り返し始めて陽線で終えた。アジア株が高くなり日本株を下支えした。アップル株の下げは続いており、スマホの販売が鈍化するとの警戒感が高まり、TDKや太陽誘電などのアップル関連株が売られた。米国の長期金利が低下する一方、金融規制緩和の期待が後退して、金融株が下落した。これを受けて、日本でもメガバンク株や保険株が下げた。

外国人投資家は年初以来10月までに日本株を約1兆7000億円売り越しているため、さらに売り増すとしてもその余地は小さいと見られる。裁定買い残や信用買い残の低水準なため、潜在的売り圧力はそれほぼ大きくない。https://karauri.net/saitei/
https://www.traders.co.jp/margin/transition/transition.asp
需給面からは当面の底打ちはそう遠くないと考えられる。今月末のG20首脳会議に向けて米中貿易摩擦の緩和が進みそうだという期待が高まれば相場は急反発するかもしれない。ただし、突発的な悪材料はいつどこから飛び出してくるかは分からないが。

33業種中17業種が下げた。下落率トップ5は、銀行(1位)、保険(2位)、パルプ・紙(3位)、証券(4位)、海運(5位)となった。

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