米中貿易摩擦、過度な懸念が後退して

優利加さん
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昨日の米国株式相場は大幅高となった(DJIA +224.44 @24,924.89, NASDAQ +107.31 @7,823.92)。ドル円為替レートは112円台半ばの前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は上げた。東証1部では、上昇銘柄数が1,547に対して、下落銘柄数は473となった。騰落レシオは80.73%。東証1部の売買代金は2兆5472億円。

TOPIX +20 @1,730
日経平均 +409円 @22,597円

米国株高を好感して、TOPIXも日経平均も続伸した。日経平均は一時500円を超える上げ幅となった。主な理由は米中貿易摩擦を巡る新たな悪材料が出ておらず、過度な懸念が後退したことだった。また、中国の貿易統計が良好な結果(2018年1~6月の貿易統計で輸出・輸入ともに前年同期比2桁増)を示し、米中貿易摩擦の影響はそれほど大きくないという投資家の買い安心感を誘ったたことも好材料となった。さらに1ドル=112円台半ばまで円安が進行したことも日本株相場を支えた。シカゴ市場で米株価指数先物が上昇し、日本が3連休中に米国株が上がり、円相場がさらに円安に進むとの見方から、ヘッジファンドを中心に日本株の買い戻しが増えた。ただ、米企業の4~6月期決算で米中貿易摩擦の影響がコスト増などの形で顕在化することが見込まれるので、注意が必要だろう。

日米ともに2019年になれば戦後最長の回復期間となる。そろそろ息切れしても不思議ではない。米債券市場では長期金利と短期金利の逆転現象が迫ってきた。日本のバブル崩壊時の初期にも起こったが、短期金利が長期金利を上回ってくると、景気が後退期に入り易い。

33業種中31業種が上げた。上昇率トップ5は、サービス(1位)、繊維製品(2位)、精密機器(3位)、ガラス・土石(4位)、化学(5位)となった。

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