日経平均、10日移動平均線を回復

優利加さん
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先週金曜日の米国株式相場は大幅高となった(DJIA +219.37 @24,635.21, NASDAQ +112.22 @7,554.33)。ドル円為替レートは109円台後半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は上昇した。東証1部では、上昇銘柄数が1,737に対して、下落銘柄数は309だった。騰落レシオは97.25%。東証1部の売買代金は2兆4535億円。

TOPIX +26 @1,775
日経平均 +305円 @22,476円

米国株高を受けて、TOPIXも日経平均も大幅上昇した。6月1日に発表された米雇用統計が労働市場の改善を示す内容だったことを好感した。米労働市場の改善を裏付けた経済指標の発表を受けて、主要通貨に対して円安が進行したことも株式相場を支えた。円は対ユーロで4日続落したが、対ドルでは反発した。イタリアとスペインで新政権が発足し、南欧の政治不安が後退したことで、ユーロ買い・ドル売りが入った。

ただ、本日の大幅上昇は両手を上げて喜んではいられないかもしれない。それは、6月8日のメジャーSQ(株価指数先物とオプションを同時決済する)を控えて、海外ヘッジファンドなどの短期筋による先物の買い戻しが足元の株価を上げているに過ぎないという見方もあるからである。

さらに、世界的な景気循環の頭打ちリスクも出てきた。それが、本日のファナックの独歩安に端的に現れている。景気循環に基づく下振れリスクが払拭できないと、なかなな上昇気流に乗れない。

日経平均のチャートを見ると、日経平均は5月23日に10日移動平均線を割り込み、時の利が「売り」となって以来、本日やっと10日移動平均線を回復した。しかし、下げる過程では下値支持線だった2月27日の戻り高値@22,502円が、今度は上値抵抗線となっている。この辺りで凝っている玉を一気に買い上がり、上抜ける必要がある。

33業種中32業種が上げた。上昇率トップ5は、輸送用機器(1位)、海運(2位)、銀行(3位)、パルプ・紙(4位)、非鉄金属(5位)となった。

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