Motley記事"Samsung Will Report Record Earnings -- Here's Why Investors Don't Care"でサムスンの業績見通しがレポートされており、概要を紹介する。
尚、本日よりGW休みかつ日本のマーケット休場も通常より増える為、更新頻度が2~6日に1回の頻度に落ちる見込みだ。
もしあなたがテクノロジー企業に投資する資金があるなら、サムスン・Samsungの業績を参考にするのは理にかなっている。ここでこの韓国企業が業界に関して何を言っているか見ていこう。
投資家たちはSamsung Electronics' (NASDAQOTH:SSNLF)の今月末の業績報告を期待している。 投資家たちは力強いリターンを期待すべきで、Wall Street Journalは、第四四半期を終えた韓国コングロマリットであるサムスン電子が過去最高益を報告すると報じた。 米国企業のように、サムスンは四半期の終了後に見通しを発表している。
サムスンは、よくアップルやアルファベットと比較されるが、サムスンの業績はテクノロジー業界全体のバロメーターとしてより適している。なぜなら幅広い半完成品の部品ビジネスである液晶ディスプレイや半導体メモリーを手掛けているから。 あなたはおそらくサムスンの力強い業績報告は、株式のリターンに繋がるだろうと考えるかもしれないが、おそらくそれは間違いで、実際株式はニュースのあとに売られた。その理由を見ていこう。
・半導体メモリー。スマホ向け以外がサムスンの過去最高益に導く 最近のサムスンの業績は自らのスマホビジネスによるものより、アップル向けiPhoneビジネスがより貢献している。
第四四半期の営業利益で、IT/通信部門の貢献は16%にとどまった。それとの比較でデバイスソリューション事業は、液晶パネルや半導体メモリビジネスで、アップルのiPhoneやその他デバイスが営業利益の81%を稼ぐ出す最大の貢献部門となった。
サムスンは引き続き、コネクトデバイス市場向け半導体メモリーから恩恵を受けており、例えばスマートスピーカーのAmazonのEcho Dot、AlphabetのGoogle Home、Apple HomePodであり、サムスンは前2つに採用されている。 更に新規ユーザーがスマートスピーカーを買えば、デバイスソリューション事業が最大の利益貢献部門になるだろう。
・半導体/貿易戦争が投資家に驚いた 会社は、営業利益は前年同期比で58%の増加を見込んでおり、売上成長は19%である。 ここでの疑問は、なぜ投資家たちはこの前向きな業績見込みに対し、ネガティブな反応を示したのだろうか。
イシューは、目先の業績ではなく、ブームが起きているサムスンの利益が将来落ち込むことへの懸念だろう。
半導体のアナリストたちは、直近のDRAM型とNAND型の半導体価格の下落を心配している。これらはここ数年上昇した価格が、スマートフォン価格下落による、下落のプレッシャーにさらされている。 たとえサムスンがスマートスピーカーや他のコンピューター機器から恩恵を受けたとしても、スマホは利益の源泉であることに変わりない。昨年サムスンのアップルiPhone X向け半導体価格は、110ドルもしくは10%以上高い水準と報じられていた。
更なる懸念点は、貿易に絡み貿易戦争がアメリカと中国という大国で起きており、特にアップルはこの状況への影響がある。なぜなら自社製品を昨年中国に450億ドル販売したから。 残念ながらアップルは、中国でのiPhone販売台数を公表していないが、iPhoneの売上は中華圏から幅広く得ていると考えられており、サムスンもその影響を受けるだろう。
サムスンの業績からテクノロジーに関心をもつ投資家が学ぶべきは、現在は順調であるが先行きはそうはいかないことを示している。