ドル円の動きが気になる

3月16日の日経平均は 21676.51(-127.44)と反落。日足は5日線の下だが、25日線のすぐ上で止まっており、75日線200日線の上。直近高値22502.05を試したが届かず21968.10を天井に下落。基準線21719.65を割り込み、転換線の上だが、雲の下、遅行線も雲の下、日々線の下を下落、ボリンジャ―は横ばいだが、モメンタム(12)は上向きだとはいえゼロラインを下回り、パラボリックは下向き、MACDはゼロライン近辺、DMIはマイナスDIが優勢だがADXは低下。 

週足は 基準線の下、転換線の下、雲の上、遅行線はまだ日々線の上にあるが、ボリンジャ―はマイナスσの内側にあるものの、モメンタムは、マイナス圏を下降、パラボリックは下向き MACDは底打ちしているがマイナス圏深い。DMIはマイナスDIが優勢で、ADXは横ばいだが高い水準にある。 

月足は 転換線21684を切ってきたところ、基準線、雲の上にあり、遅行線も日々線の上、ボリンジャ―はプラスσの上だが、モメンタムはピークを付けて下降中、パラボリックが下降に転換MACDはピークを打って下落、DMIはプラスDIがまだ優勢だが、ADXは急低下している。

短期では基準線を割り込み、パラボリックも下向き、DMIもマイナスが優勢なので、下降方向ではあるが勢いはあまりない。一方中期は基準線の下でモメンタムもパラボリックも下降、MACDもマイナスでDMIもマイナスなので、明確に下降基調にある。長期ではなお上昇基調にはあるが、上昇の終わりの局面を示唆している。25日線をきってくれば下値のめどは、直近の安値21088を試す展開となり、それをきれば一目均衡表上は、月足基準線19496あたりが下げのめどとなろう。


ドル円は 106.01(-0.33)。日足は5日線の下、25日線の下、75日線でぴたりと頭をおさえられている。107.25を天井に下落。基準線の下、転換線で抑えられており、雲の下、遅行線も雲の下では日々線の下を下落、ボリンジャ―マイナスσの近辺だがバンドが広がりつつあり、モメンタム(12)はマイナス圏を下降、パラボリックは下向き、MACDは上昇しつつあるがゼロラインの下、DMIはプラスDIが優勢になっているがADXは低下。 

週足は 基準線の下、転換線の下、雲の下、遅行線も雲の下を下落、ボリンジャ―はマイナスσの外でバンドが大きく開いており、モメンタムは、マイナス圏を下降、パラボリックは下向き MACDはマイナス圏を下降。DMIはマイナスDIが優勢で、ADXは頭を打ちつつあるが極めて水準が高い。 

月足は 基準線、転換線の下、雲の中を下降、遅行線も日々線の下、ボリンジャ―は横ばいだが、マイナスσの近辺、モメンタムはマイナス、パラボリックが下降に転換、MACDはマイナスに転落、DMIはマイナスが優勢に転換している。


短期では基準線を割り込んでいるものの、DMIはプラスが優勢、MACDは底打ちしており、底打ちの可能性もなくはないが、パラボリックも下向きでモメンタム下降、バンドも広がっており、底打ちのエネルギーは乏しい。中期は基準線の下でモメンタムもパラボリックも下降、ボリンジャーは広がりつつありMACDもマイナスでDMIもマイナスで、下降基調でなお勢いがある。長期もまだ勢いは強くないが、下降基調になってきている。


NYダウは三角持ち合いが煮詰まってきたところ。ダウの週足のモメンタムはマイナス圏を下降しており、下降圧力が強いと思われるが、アメリカの10年国債の金利は、下がり気味であり、上下どちらにはなれるか予断を許さない。一方日経平均は短期は気迷いだが中期的に下降基調、ドル円のチャートも短期はやや気迷いがみられるが、中期では円高方向が明確である。


トランプは、ロシアゲートで窮地にたち、中間選挙をにらんで支持の基盤を固めるため、保護主義的なスタンスを明確にし、メキシコとの壁の構築にのりだし、はては(おそらく世論の方向を変えるためのトリックとして)北朝鮮の独裁者との会談まで提案して見せ、自分に従わない側近をいれかえる手に出た。すべては選挙目当てのパフォーマンスだと思われるが、こうしたトランプの奇策は、貿易戦争を引き起こす危険を引き起こし、アメリカ経済の先行きに不安を掻き立てる可能性もあり、政権の不安定さをさらに高める危険も大きい。北朝鮮との和平も、一筋縄ではいくはずがなく、万一決裂すれば、逆に軍事衝突の可能性が高くなる。一方、日本の方は日本の方で、周知のように森友問題で、財務省が国会に提出した書類を改ざんしていたことを、(おそらくは検察によるダメ押しで)認めたことによって、安倍政権の基盤が揺らいでいる。佐川氏の証人喚問で問題が終わる可能性は低く、もし麻生財務大臣の辞任に発展すれば、安倍首相の続投にも疑問符が付くことになるだろう。日米のこうした政治情勢は、リスクオフへの動きを加速する可能性が高い。為替は金利差で動くといわれているが、それは平時の話であり、リスクが高くなるとみれば、経常黒字国の日本の資金は、対外投資を引き揚げる動きになるので、円高に動く可能性が高い。円高への動きが加速すれば、日経平均は下げ足を速めるだろう。


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