コインチェックがやらかしたり、フェイスブックが広告を禁止したり、暴落したり。
今年に入ってビットコインをはじめとした仮想通貨が騒がしいですね。
通貨とは何なのか、どうあるべきか?を突き詰めるつもりはありませんが、
私は仮想通貨をそれほど否定してはいません。まだ持ってはいませんが(笑)
もともと通貨は物々交換にワンクッション置くモノとして発明された、
便利な道具に過ぎません。
大昔はそれが貝だったのか石だったのか分かりませんが、
それは複数の人間の"価値"という概念を投影した"物"なのです。
その"価値"は現在、各国の政府・中央銀行のルールの下で発行、管理されているというだけ。
その政府や中銀が信頼できるのであればそれ以外の選択肢をとる必要はありません。
(今までの仮想通貨は、儲かるからという欲望で選ばれていたのかもしれませんが)
良くも悪くも、お国が発行する通貨の量の制限がなくなりつつあるという背景が、
仮想通貨を生んだとも言えそうですね。
そして、仮想通貨ばかり特別視されていますけれど、
実は通貨"らしきもの"を発行しているのは仮想通貨だけではありません。
(発行と呼べるかはさておき)たとえば、みなさんの預金通帳に記されている残高。
この残高を使って、口座引落しで物を買ったりすることができますね。
これもよく考えれば、通貨ではなく、
通貨"らしきもの"といえます。
え? 預金残高はお金じゃないかって?
ちょっと考えてみてください。
銀行の中には預金の何割かぐらいしか実際のお金はありません。
つまり預金残高はお金としてあるのでありません。
預金残高は預金者の引き落とす権利と銀行の信用でつくられた通貨"らしきもの"なのです。
もっと言えば、クレジットカードはお金が手元になくても、預金残高もほとんどなかろうが
買い物ができる、通貨"らしきもの"の代表と言えます。
批判されることが多い、通貨"らしきもの"の仮想通貨。
もしかしたら、それほど特殊なものではなく、
処々の問題が解決すれば、とても便利な通貨"らしきもの"になるのかもしれませんね。