優利加さんのブログ

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相場格言「戌笑う」の通り

昨日の米国株式相場は上昇した(DJIA +98.67 @24,922.68, NASDAQ +58.63 @7,065.53)。ドル円為替レートは112円台後半での動きだった。本日の日本株全般は大幅高となった。東証1部では、上昇銘柄数が1,778に対して、下落銘柄数は246となった。騰落レシオは116.97%。東証1部の売買代金は3兆2794億円の大商い。

TOPIX +46 @1,864
日経平均 +741円 @23,506円

TOPIXも日経平均も大幅高となった。米国発のハイテク株買いに先導され、相場格言「戌笑う」の通りの大発会となった。日本が年末年始の休暇中だった3日までに米国や中国など主要海外市場で株価が上昇した。1月3日発表の米サプライマネジメント協会(ISM)の2017年12月の製造業景況感指数が前月から1.5ポイント上昇の59.7と市場予想を上回った。また、米国の10年物国債利回りがわずかに低下した。つまり、堅調な景気と低金利が続いており、株価がこれに反応した。

日経平均は1989年12月末につけた最高値(@3万8915円か)らバブル崩壊後の安値(@7,054円)までの下げ幅の半分を回復した。はやくも「半値戻しは全値戻し」と騒ぐ雰囲気があるが、私はまだ半身の構えである。買い玉だけでなく売り玉も建てている。さすがに今日は上げすぎだろう。明日以降はしばらく調整があっても不思議ではない。

そもそも株価Pは、P=EPS×PERで決まる。現在の日経平均ベースの予想EPSは1,515円である。
https://www.asset-alive.com/nikkei/fundamental.php
株式の人気度を示すPERは15.5倍だが、PER=1/(r-g)で決まる。rは投資家が要求する株式投資から得たい要求収益率、つまり、企業側から見れば株式資本コストである。gはEPSの将来の期待平均成長率であり、経済成長率やインフレ率にほぼ比例する。株式資本コストを8%(伊藤レポートのROE=8%をベンチマークとする)とすると、g=1.55%と市場は見積もっている計算になる。ほぼ実勢通りだと言える。PERが15.5倍のまま、38,915円まで株価が上がるためにはEPSが2511円まで上がる必要があるが、これはかなりハードルが高い。

33業種すべてが上昇した。上昇率トップ5は、証券(1位)、石油・石炭(2位)、海運(3位)、電気機器(4位)、その他製品(5位)となった。

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