木下 晃伸さんのブログ
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【投資脳のつくり方】非公開化企業、再建に遅れ
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
経済アナリスト、木下 晃伸(きのした てるのぶ)です。
●鼓舞
今日は、平均株価が暴落しています。
ため息がでるような1日かもしれません。
ただ、私はこういった局面こそジタバタすることが必要だと思います。
ジタバタいつも以上に取材をする。
ジタバタとあーでもない、こーでもない、と考える。
そして、ジタバタといつも以上に人に会い、ディスカッションする。
だまって見ていられるほど、落ち着いていられません。
誰でも株式市場が下がると、意気消沈してしまうもの。
自分自身で鼓舞するほかありません。
そして、自分なりの鼓舞する方法を知るほかありません。
●それでは、雑誌「マネージャパン」ホームページに平日毎日連載している
「経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース」をご覧下さい。
本日もよろしくお願い申し上げます。
※本資料の利用については、必ずプロフィール画面の
重要事項(ディスクレーマー)をお読みいただいた上、ご利用ください。
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【経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース】
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1.非公開化企業、再建に遅れ
2.革新生む「人財主義」
3.コマツ株、2,000円割れ
本日はテキストのみでお送りさせていただいております。
お手数ですが、下記テキストよりご高覧いただきますよう、
よろしくお願いいたします。
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1.非公開化企業、再建に遅れ
(出所)2008年9月5日付日本経済新聞朝刊3面
●7割が再上場計画がない
●業績低迷、意欲そぐ
●非上場企業だから、ラクということはありえない
MBO(経営陣が参加する買収)で株式を非公開にした企業の再建が遅れている。
MBOは再上場して投下した資金を回収するのが一般的だが、
7割近くが再上場の具体的な計画を持っていないことが分かった。
MBOとは、マネジメントバイアウトの略で経営陣が一体で
上場企業の株式を買い取り、非公開化する。
業績不振の企業などが事業構造を抜本的に改革したり、
事業再編を進めたりするために活用するケースが多い。
ただ、再建の手法をめぐっては、
大株主であるファンドと経営陣との間で対立も生じやすい。
すかいらーくの事例などは記憶に新しいところだろう。
私も、結果的にMBOした会社に訪問取材していた。
日本経済新聞に掲載されている「主なMBO企業の再上場の計画」の中で言えば、
シーシーアイ、学研クレジット、ポッカコーポレーション、
明光商会、が当てはまっている。
ポッカや明光商会は、業況に比べ株価が割安に放置されていた。
そのため、バリュー株チームにいた私は直接訪問し、
ビジネスモデルについてディスカッションした。
MBOしたから株主の圧力が弱まるということはない。
MBOという手段を用い、経営を強化するのに、上場、非上場は関係がない。
金融技術だけが一人歩きしてしまうと、
経営という泥臭い部分が見えにくくなってしまう。
2.革新生む「人財主義」
(出所)2008年9月5日付日本経済新聞朝刊9面
多くの会社同様、当社もグーグルという会社に敬意を表している。
特に、組織作りという観点では、私も非常に参考にしている点が多い。
●仕事と遊びは対立概念ではない/同社は、
人財が利益を生むポスト産業資本主義のあるべき姿をひたすら追求する。
知的創造こそが仕事
●高次元の混沌(こんとん)/同社の技術者の名刺には部署名がない。
「上級エンジニア」、「プロダクト・マネジャー」といった職位だけだ。
それぞれが「検索エンジンの品質向上チーム」
「地理情報チーム」などのプロジェクトチームで仕事をする。
●革新こそが我々の仕事/分散・開放型の組織は空中分解の危険もある。
束ねるのは創業者による自己定義。最近のある会議。
「その機能を入れると検索エンジンの動作が不安定になる恐れがある」
と発言した技術者に対し、「グーグルは安定より革新を優先する会社だ」
と共同創業者のラリー・ペイジ氏が一喝。すぐにゴーサインが出た。
私もこれらの点は意識している。
最近では、翻訳等の業務で働いてくれている
学生スタッフが、
自分たちの視点から「LLLプロジェクト!」というのを立ち上げた。
これは、現役大学生が高校生に対し、
英語の問題解法ノウハウを伝えていく、というものだ。
私自身の英語力を高めることを目的としていたものが、
こうやって昇華されていくというのは、楽しい。
ビジネスパーソンにも役立つものだと思う。
一度ご覧いただければ幸いだ。
●「LLLプロジェクト!」/ http://www.mag2.com/m/0000271840.html
3.コマツ株、2,000円割れ
(出所)2008年9月5日付日本経済新聞朝刊14面
4日の東京株式市場でコマツ株が4日続落し、
一時2,000円割れは2006年11月以来、約1年10ヶ月ぶり。
ここのところ原油など資源価格が下げていることから
資源関連株に売りが広がったもようだ。
元々、世界的な景気減速で、建設機械需要の先行きに不安が高まっていた。
そこに、資源価格下落で
鉱山開発需要も落ち込むのではとの思惑が広がったと見られる。
このあたりは、予想していた通りだった。
しかし、そこで私が現時点で間違えているのは、
「外需」に向かっていたマネーが「内需」に戻ってくると考えていたことだ。
特に、海外の金融機関に比べて
サブプライムローン問題の影響が小さい邦銀へ、
マネーが流れ込んでくると予想していた点は間違えている。
不動産市場における大企業の破綻が投資家心理を冷やし、
景況感の悪化が、さらに事態を悪化させている。
一方で、投資家心理を表す騰落レシオは、
昨日再び買いシグナルである75ポイントを割れた。
投資家心理が総悲観になっていることを表していると考える。
本日は昨日のNYダウの下落も影響し、
平均株価は大幅な下落を演じているが、私は、このタイミングは、
7月初旬に続く陰の極であると判断している。
外需と同様に売り込まれている内需企業へは、
マネーが戻ってくる可能性が高いのではないだろうか。
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◇発行人/編集人
木下晃伸(きのしたてるのぶ)
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