映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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NY暴落、東京も底値試す展開か

4日のNYは、11188.23(‐344.65)と暴落。民間の雇用指数が予想以上に悪く、アメリカ、ヨーロッパでの景気減速が鮮明になったことが要因のようだ。水準としては、日足一目均衡表では、雲の下限11376を大きく下抜け、これまでローソク足の上を保っていた遅行線も下に抜けてしまった。週足では、転換線11347を下抜け、雲、基準線、転換線の下。7月以来きりあがって来た下値支持線を下に破り、7月の最安値10827を試す展開となった。日足、週足のMACDはずっとマイナスだが、月足のMACDもゼロラインを切ってマイナスに沈む。月足のRCIはかろうじて底打ちしているので、7月安値を切らないですむかもしれないと期待しているが、楽観できない。指標的には真っ暗なので、世界同時不況、世界同時株安がささやかされているのもうなずける。
 問題は為替で、現時点で106円に円高がすすんでいる。日足の転換線は107.29に走っているが、これを円高方向にきってきており、これまでのドル高基調に変調が現れてきている。まだ基準線は103.21でずっと下で、MACDはゼロをドル高方向へすすんだところであり、まだ明確に円高方向へ転換するかどうかは不透明だが、ユーロの急落で、ドル円の弱さ比べというこれまでの流れに大きな変調が起きているので、慎重な警戒が必要である。
 4日の日経平均は、力なく12557.66(-131.63)と下げた。日足は依然、雲の下、基準線の下、転換線の下。なんとか安値は12514と、9月2日の安値12491を上回っているものの、終値は9月2日の終値12609を割ってしまっている。月足の雲の下限12583.57も切ってしまっていて、いいところがない。3月安値まではまだかなりの距離があり、月足、週足のRCIはどちらも底打ちしているので、3月安値をこれから切ってくる可能性は高くないと希望的観測で期待しているものの、7月安値からの下値抵抗線を明らかに割り込んでおり、定義的には、3月安値を試す展開である。TOPIXは、さらに厳しく、1201.65と、3月終値1212.96を切り、1139.62という3月安値にすでに接近している。NY暴落を受け、円高への動きがみられており、東京は、NYよりさらに厳しい展開になる可能性すらある。果たして3月安値を守れるかどうか、が直近の焦点となろう。バリューからみれば、いいところに来ているとも思えるが、相場はいじわるなので、「値ごろで買う」楽観論者をふるいおとすように、もう一段どっと下げてくるかもしれない。底打ちを確認するまでは出動は難しいであろう。
世界的な株安の波が来るとすれば、政情不安の日本の市場の足元は極めて脆弱だ。アメリカの金融危機、欧米の景気の底打ち、そして日本の景気の底打ちと政情の安定、その辺の先行きがぼんやり見えてくるのは、まだどうも先のようだ。
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