lopriderさんのブログ
ブログ
株の家庭教育 その2(畑に行こう・編)
登場人物:
LOP:主人公
H太:主人公の息子。
「宿題を出すよ。君のNISAの投資先についてだけどね、まず君が株を買いたいと思う会社名。そしてその理由、です。期限は明日まで。」
「ええっ。何にも思いつかないけど。」
「たとえばフィールドワークとか。つまり街に出たとき、人が集まったり、行列ができてるところがあるよね。」
「そりゃ流行ってる店とかあるけど・・・。あと新作ゲームの発売日とか。」
「当然だけど、それに関係してる会社もあるんだ。非上場が多いけど、広がりを持ってみるとどこかの株式市場に関連することも多いよね。」
「なんか、めーんどくさいんですケド。」
「まあまあ・・・。たとえばさ、牛丼のすき家って知ってる?」
「うん。知ってる。あちこちにあるよねえ。」
「株価はいくらぐらいだと思う?」
「店がいっぱいあるからなあ。3000円ぐらい?」
「そう。近いね。直近株価2140円だから。」
「やったあ。見事的中、俺スゴイ・・・なんかクレ。」
「あほか。もう一つがクイズなんだよ・・・。一番株価が下がったときはいくらぐらいだと思う?」
「そうだねえ、まあ拙者1500円と予想しておくでゴザル。」
「ブブーッ。残念でした。301円です。」
「嘘でしょ!。信じられん。」
「事情については自分で調べてみるべきだから、あえて言わないけど、どこの会社でも危機的な状況に追い込まれることはあるし、株価が底を打つこともあるんだ。」
「そんなときに買ったらお得だねえ。」
「イヤイヤ、それはただのギャンブルでしょう。そうじゃなくて、大切なのは株価が最低の時でも、実際に店はけっこう流行っていたし、それは簡単に見ることは出来たんだ。つまりニーズはあった、ということ。」
「うーん。なんかムズイね。」
「だからね・・・。奥さん、今日はカブが安いよ!って言われたとき、喜んで買ったカブの中身がスカスカだったりしたらがっかりじゃね?」
「その例えはなんだかなあ。ややこしいよ。」
「つまり、安いのは理由があるし、その理由を調べて、知ったうえで買わないとね。」
「そりゃそうだね。」
「だからね、まず街に出て宝探しのゲームをするんだ。好きな店や場所を巡りながら、今なにが流行ってて、どんなものに人気が集まっているのかを知れば、きっと答えが出るよ。」
「いやあ、そんなこと考えてたら、ゼンゼン楽しめないんですケド。」
「違うんだよ。人は株のためにに生きてるわけじゃない。でも、たとえば多くの人気の店や会社の共通点はお客さんを喜ばせ、満足させようとする情熱なんだ。そういうものをちゃんと理解すること。そして君が株に興味を持つことできっと見えてくる、いろんなものを楽しめばいいんだよ。」
「ワカリマシタ。でも明日まで・・・じゃないとダメ?せめて1週間とか、それがダメなら3日とか、お願いします!」
「(こいつ・・・。)」
コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。