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S&P500種は高値更新、国債は伸び悩む

【米国株・国債・商品】S&P500種は高値更新、国債は伸び悩む
2017年11月2日 05:37 JST 更新日時 2017年11月2日 06:33 JST

米10年債はFOMC声明発表後に上げ幅を縮小
小型株は下落、税制改革の詳細発表遅れを材料視
1日の米株式市場ではS&P500種総合指数が続伸。米金融当局が景気が堅調だとの認識を示したことを受けた。ただ、税制改革法案の見通しが不透明となる中、小型株は売られた。米国債は12月利上げへの道筋を維持する連邦公開市場委員会(FOMC)政策声明の発表後に伸び悩んだ。
米国株は上昇、S&P500種が過去最高値更新-小型株は下げ
米国債は10年債が小幅高、FOMC声明受けて上げ幅縮小
NY原油はほぼ変わらず、米在庫が小幅な減少にとどまる
NY金は反発、ドルが伸び悩み
  最新のFOMC声明で国内景気は堅調で12月の利上げに十分耐えられるとの見方が示されたことを受け、S&P500種は小幅続伸した。一方で小型株は軟調。1日に予定されていた税制改革詳細の発表が2日以降に持ち越され、議会は主要減税項目の財源確保を巡る審議を続けた。
  S&P500種は前日比0.2%高の2579.36と、終値ベースの過去最高値を更新した。ダウ工業株30種平均は57.77ドル(0.3%)上げて23435.01ドル。一方、小型株で構成するラッセル2000指数はは0.7%低下した。ニューヨーク午後5時現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下がり2.37%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物がほぼ変わらず。米エネルギー情報局(EIA)の統計によると、米国の原油とガソリンの在庫は米石油協会(API)の数字より小幅な減少にとどまった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比8セント(0.2%)安の1バレル=54.30ドルで終了。一時は1月以降で初めて55ドルを上回る場面もあった。ロンドンICEの北海ブレント1月限は45セント下げて60.49ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。ドルの伸び悩みが手掛かり。投資家はトランプ米大統領による連邦準備制度理事会(FRB)議長指名を待っている。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.5%高の1オンス=1277.30ドルで終了。
  米国債相場は、年限の短い国債が下げる一方で長期債が上昇した。5年債と30年債の利回り差は一時83bp未満に縮小。財務省が10-12月の長期債入札計画を発表した後、イールドカーブはフラット化した。トランプ大統領が次期FRB議長にパウエル理事を指名するとのウォールストリート・ジャーナル紙報道後、米国債は上昇幅を維持した。
  株の個別銘柄では、通常取引終了後に市場予想を上回る決算を発表したフェイスブックが時間外取引で一時、2%余り上昇した。




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