lopriderさんのブログ

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家族史とトレンド

登場人物:

LOP:主人公

Q美:主人公の妻。趣味は糖分。



「ちょっと、ストップ。その角で曲がって。」
「そんな無茶な!。いくらなんでも、通り過ぎてからハンドルを切っても曲がれないよ?」
「うーん、クヤしい。あのスーパーならティッシュが特売だったのに。」
「ふーん。いくら安いの?」
「50円も安いんだよ。」
「アハハ。かなり高い服を買って袖も通さないで放置してる、君がねえ。」
「あれはねえ、着る機会がなくて、待ってたら流行遅れになっちゃったんだから、シカタないの。ちゃんと理由があるもん。」
「なるほど。・・・それを聞いて、昔、お付き合いがあった会社のことを思い出したよ。」
「どんな会社?」
「うん。むかし不況の時、経営者が率先して苦境を打開しようとしてさ、従業員全員に使用ずみの封筒を配ってさ、裏返して糊付け、リサイクルさせたんだよ。帰宅してからだから無給だよねえ。」
「げっ!。なんてケチなんだろ。そんな会社で働きたくないかも。」
「大丈夫。もう会社自体なくなってるから。そんな倹約をする暇があったら、それを売り上げを伸ばす努力に向ければ良かったんだよねえ。」
「そりゃそうだけど、でも何をすればいいかわかんないこともあるでしょ。」
「わかる人に経営を任せりゃいいんだよ。それが大切なことだよね。女性だって子供だって能力がある人はいるんだし、会社なんてトップしだいでいくらでも変わるんだから。」
「そうなの?」
「うん。うちの叔母さんたちなんかそうだよね。」
「ああ、あの二人?」
「かなりコワモテな感じだろ?一人は大変な貧乏寺の嫁になったんだ。」
「お坊さんも結婚できるんだ?」
「宗派によってね・・・。あの叔母さんはねえ、旦那が精進料理が上手なのに目をつけてさ、選ばれた人たちと、その人の紹介のあった人に限って料理を提供したんだ。あっという間に口コミで評判が伝わって、(プレミア感が半端ない感じだから、)貧乏寺は急成長したんだ。」
「ふーん。なんかスゴイね。」
「もう一人(妹のほう)は親戚中からお金を借りまくって、東京の土地に投資したんだ。そこに住んで、土地が高騰すると土地の安いところに引っ越してさ、4回の引っ越しのたびに資産を増やしたねえ。まあ土地以外にも、いろいろ斡旋して稼いでたし。」
「女の人でもたしかに、やる人はやるねえ。」
「でもね、二人ともトレンドに合っていたんだ。バブルとかあったしね。その時代のニーズを見る能力も含めて、才能ということなのかな。・・・だからね、(家計を預かる)主婦は倹約とかしてるより、せめて0.01%の金利で預けてる預金を1%でまわす運用資金に変えるほうが効果的だと思うんだ。貯金が100万あるとして、リターンが100円か1万円かの違いだからねえ。」
「でも投資って失敗する場合もあるんじゃない?」
「そんなら、銀行がつぶれる場合だってあるよ。うちの子供にこないだやらせたジュニアNISAなんて(80万の枠のうち、まかせたのが)ちょうど10万円分だけだけど、S銀行株を400円で買ったから250株。1株9.5円配当だから、利回り2.375%。非課税収入だし、5年後に600円ぐらいなら利益確定売り、だね。これなら、子供でも出来るレベルだしねえ。(まあ教育目的だから。)・・・その規模の投資では、むしろ失敗するほうが難しいよね。君だってやってみるべきだな。」
「うふふ、あのね我が家ではねえ、アナタがさっき言った通りなんだよ。・・・わかる人に(運用を)任せりゃいいんだよ。それが大切なことだよね、・・・ってね。ハイ論破。」
「・・・」

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