ある国が小選挙区制である場合、投票率が50パーセントと仮定すると0.5X0.501=0.2505で、うまくいけば全選挙区が取れる。ある政党が全選挙区を取り、その政党の51%の議員の支持があればその国の総理となれる。すなわち、有権者の約12.5%の支持で独裁者となれる。そしてその独裁者は民意であるといい、国民の大多数の支持を得ているという。投票率がさらに下がれば実質的にはより低い支持でなれる、それゆえ国民が選挙に無関心であるようにすれば、国民が寝ていてくれればいいと考える。民主主義とは便利な支配手段である。しかし、おごれるものは久しからずを忘れると痛い目に合う。よく考えていただきたい。