mariyoko233さんのブログ
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舌苔の正しい取り方
舌を傷つけてはいけない理由とは?
舌乳頭の側面には、味を感じるための器官―味蕾が存在します。舌乳頭を傷つけるほど強く舌磨きをすれば、味蕾を傷つけてしまうかもしれません。味蕾がダメージを受ければ、味覚に悪影響が及びます。舌苔を取り除くのであれば、「舌を傷つけない方法で優しく除去する」というのが推奨される方法です。
時折、「歯磨きのとき、ついでに舌も磨く」という人がいますが、これはNGになります。歯ブラシは、歯を磨くための道具です。歯は人間の体組織でもっとも硬い部位である…という事実をご存じでしょうか?(歯科ストレート)
そんな場所を磨くための道具で、舌をゴシゴシ磨くわけにはいきません。喩(たと)えるなら、金属タワシで発泡スチロールを磨くようなものです。確実に、表面を傷つけてしまうことでしょう。
スポンジブラシ&口腔湿潤剤で舌のケア!
口腔ケアグッズの1つに「スポンジブラシ」という器具が存在します。介護を必要とする高齢者の口腔ケアに使われることも多い道具です。柄の先端にやわらかいスポンジがついており、スポンジ部分で歯・歯茎などを清掃します。このスポンジブラシなら、(過度に力を入れなければ)舌表面を傷つけることなく、舌苔の除去が可能です。
できるだけ摩擦を少なくするため、舌磨きのときは「口腔湿潤剤」を併用すると良いでしょう。口腔内が乾燥していると口臭が生じやすくなることから、「口の中に潤いを供給するジェル」がオーラルケアグッズとして市販されています。こういった口腔湿潤剤を舌に塗布し、歯磨き粉のように使いましょう。スポンジブラシの摩擦をさらに軽減すると同時に、口臭予防の作用向上が期待できます。
磨かないで舌苔を減らす方法
舌苔を減らす手段は、「物理的に除去すること」だけではありません。化学的に除去する方法もあります。「化学的」といっても、別に化学薬品を使うわけではありません。「食後にパイナップルを食べる」という習慣をつけるだけです。
子供のとき、「パイナップルを食べて舌の表面が痛くなった」という経験がある人はいませんか? これは、パイナップルに含まれるタンパク質分解酵素―ブロメラインの作用です。(皮膚・粘膜などはタンパク質なので)ブロメラインによって舌粘膜が分解されたことが理由です。大人でも、一度にたくさんのパイナップルを食べると、口の中が痛くなるかもしれません。(歯科用ハンドピース)
さて、舌苔の主成分には「剥がれ落ちた口腔粘膜」をはじめ、タンパク質が多く含まれています。また、舌苔が口臭の原因になるのは「細菌がタンパク質を分解した結果、VSCが発生するから」でした。ということは、別の方法であらかじめタンパク質を分解しておいたら、どうでしょう? 舌苔を減らし、口臭の原因を取り除くことが可能になります。
食後にパイナップルを食べれば、「剥がれ落ちた口腔粘膜」に加えて「食品に含まれていたタンパク質」の分解を促すことができます。細菌による分解が進むより前に、パイナップルのブロメラインで分解してしまうわけです。パイナップルのほかにも、キウイフルーツ、パパイア、イチジクなどタンパク質の分解酵素が含まれています。ぜひ、食後のデザートに「タンパク質を分解してくれる果物」を取り入れてみましょう。
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