「人の行く裏に道あり花の山」
「野も山も、皆にいちめんに弱気なら、あほうになって米を買うべし」
「万人が万人ながら強気なら、たわけになって米を売るべし」
三猿金泉秘録 牛田権三郎(慈雲斎)
まいど~!慈雲斎先生。けふも、よろしゅうお願いしまっせ。
俺殿;「先生、俺殿(おいどん)に、相場の心構ゑを教えてくんなはれ。」
慈雲斎先生;「そうかいどん。相場は、皆と、おんなじやふに動いても、アカンのやでゑ。かわら版や(マスコミ)なんどが、もふアキマヘンのや、と一切に書きたてたとこが、底打ちになりやすいんや。」
俺殿;「何故です?」
慈雲斎先生「『弱気の功あらわれて、はなはだ安くなれば、その中に強気の理を含む。』と申すところ。」
俺殿;「『陽きわまりて陰に転じ、陰きわまりて陽に転ず』易経ごわすか。」
慈雲斎先生「おっ!キミは、易理に通ぢとるのか。だったら。飲み込み早いでゑ。」
「ところで、腹減って来たな。マムシ(鰻)でも喰ひにいかへんか。」
俺殿「いいでんな。ゴチになりやす。」
慈雲斎先生「バカいゑ!キミが、はらうんやで。もの、教わってるんだから、トーゼンやおまへんか。」
夏休み、レイトサマーホリディロンドン休場日まで、つづく。
ほな。