唯我さんのブログ
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魔坂の離婚
2017.07.28(金)
最近知り合った女性の友人ナースと、最近芽が出た女性トレーダーが、離婚することになった。
ナースはいいのだ。手に職あって、ひくてあまた。自分で食っていける。ダンナより収入もあったらしい。
問題は、トレーダーのほうだ。
経験上、成り上がったばっかというのは、非常に不安定ですわ。守りから固めたわたしでも、大きく取ったあと、大きく飛ばした。
守りから先に固めたタイプのトレーダーでも、資金を減らさない守備をひいていても、それでも、やられ方が制御できなくなった時期がある。守りを固めているつもりで、実はかたまってなかったって、反省しきりの時期がある。
最近でいえば、しばらくヘチゲロがとりやすかった。押し目取りが、わたしでも獲れたりしてた。
わたしは出来高代金がある貸借銘柄を、メイチではっていくタイプだ。ヘチゲロは得意じゃない。強いところで入って、もっと高値で手放すタイプのトレーダーだから、押し目取りは得意じゃない。
それでもヘチゲロも押し目取りも獲れた。
ってことは、個人トレーダーの好む、新興市場トレードと、リトレイスメントトレードをやってる人たちは、みんな獲れたってことだ。
わたしのトレードは、必ずってほど、ドローダウンの時期がある。
その時には、なにをやっても獲れない。
トレーダーは、勝てるようになるだけでは、安定しないと思う。負けをコントロールできるようにならないと、平常心を保つのは難しいと、私は経験した。
わたしが、ドローダウンをガマンできるのは、稼ぎが安定したつれあいがいるからだ。
最悪全部ふっとばしても、路頭には迷わないですむ。
この安心感を、離婚する前に考えるのは、大事だと思う。
女性だからじゃない。男性でも同じだ。個人的には、男のほうが危ないと思っている。
家族さえいなければ、もっとトレードに打ち込めると思うのはおかしい。家族がいるから暴走しなくてすんでいる。
できあがっていないトレーダーが、一人になったところで、飛躍的に伸びることはないですわ。
だって、一人だろうが家族持ちだろうが、やることは一緒なのだ。
それができていないから、稼げない。
200~300万あたりの初期資金を10倍化できりゃ、はじめて、そっから一人になることを考えたらいい。でないと、本当に危ないのだ。
芽が出たばっかのトレーダーなら、状況はもっと悪い。
今まで、つれあいの収入があるから、最悪でも家と食は確保できていた。一人になるということは、その命綱を手放すということだ。
自分の収入が5000万、つれ合いの収入が500万だとしよう。明日どうなっているかわからない年収5千万では、心の安寧は無い。
安定した500万の方が、メンタル的にははるかに楽だし、強い。年収5千万が、年収5百万を命綱にすることは、しょっちゅうある。
トレードは、平常心がモノをいう職業だから、命綱なしでは、負のスパイラルに突っ込みやすくなる。
自分がつれあいに助けてもらっていることを、考えた上で、離婚しましょう。
トレーダーは、ちょっと稼げるようになった程度で離婚してたんじゃ、魔坂を転がり落ちると思うのだ。
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