唯我さんのブログ
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バックグラウンド
2017.07.27(木)
わたしの仕事は、基本、作業に入る前に、上手くいくか行かないかが8割方決まっている。
どれだけ、事前の準備をしたかが、如実に表れる。
にもかかわらず、何か悪い方に転がりそうな前兆がでたら、それまでの準備を全部捨ててでも全力撤収しなければ、とんでもない被害が出る。
ほとんどの場合は、撤収しなくてもやり過ごせるのだが、たまに、本気の大惨事に繋がりかねんドツボ急に遭遇する。
そんなんおかしいだろう。この条件でこんなこと、起こりえないと、自分が思っても、たかだか人間一人の経験と知識なんて、砂粒1つの重さもない。
ヤバイか? もしかしてヤバイか? って思ったら、とりあえず撤収してから考える。
何事もなくったって、仲間にブーブーいわれるだけで、仲間や自分を病院送りするわけでも、葬儀場送りするわけでもない。ブーブーくらい聞いてやる。
考え方そのものが、似てるんだよね、自分のやってるトレードに。
というよりも、仕事でやってきたことを、まんまトレードに持ち込んだってほうが正しいと思う。
エントリーする前に、どれくらいのポジションで、どうなったらエントリーする、どうなったらロスカットする、どうやって利確していくを全部決めてある。
想定外が出たら、即撤収! わたしの資金量など、市場全体に流れている資金の流れの中では、猪口1杯ぶんはおろか、スポイト1滴ぶんにだってとうてい満たない。
逃げ遅れて壊滅的被害を食らうことを考えたら、こんだけ事前準備したんだから、もうちょっと粘ろうなんてアタマにはならん。
どんなに事前準備をしたって、そうなるよりはこうなるほうが、ちょっとだけ確率が高いくらいのもんだし、大きなお金様の流れのなかで、わたしの資金量などスポイト1滴にもならん。スポイト一滴未満が大河のなかで自己主張したところで、勝負以前の問題じゃん。
なんのために、逃げるが勝ちという、名言があるんだ。迷ってたり、考え込んだりしたら、一瞬で飲まれる。
わたしがトレードの世界で生き残っていられるのは、こういう考え方が、もう、体にしみこんでしまっているからだ。
長年体で覚えていったことは、職種が変わったからって、そうそう変えられるモンじゃない。
わたしは、こういう考え方は、トレードに有効だと思うのだが、他人様も同じだとも思えない。
ひとそれぞれ、バックグラウンドがあるから、その人のバックグラウンドを使うのが、使いやすいと思うからだ。
持っているものを使え。他人の芝生は他人の芝生、私の芝生は私の芝生。
たぶんこれも、人生の鉄則だと思う。
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